心理的ブレーキ
あひかはらず、このまま編めなくなるのではないかと思ふくらゐ編めてゐない。
理由はわかつてゐる。
ひとつは疲れてゐるからだ。
先週は日曜から月曜にかけて福岡に行つてゐて、その疲れのとれぬままに日々働き、土曜日は落語会に行つて、昨日の日曜日にはおそらくは低気圧からくる不調に負けてしまつた。
その前の週からずつと疲れは引きずつたままだしね。
もうひとつの理由は、編みかけがふたつあるからだ。
編みかけで、どちらももうすぐ編み終はる。
編み終はつたら仕上げをしなければならない。
仕上げる気力がどうにもわかない、といふ話は先日も書いたとほりだ。
編んでゐる最中のものがあるのだから、新たなものを編み始めてはならない。
さういふ心理的なブレーキがきいてゐる。
以前は、気にせず編み始めてしまつたこともあつた。
さうしていづれも仕上がらないなんてなことも日常茶飯事だつた。
その轍を踏んではならない。
さういふ思ひもあるのだらう。
といふか、ある。
解決策は、ふたつほど考へられる。
ひとつは、かまはずに新たなものを編み始めることだ。
今度編むものは着るものになる予定なので、いづれにしてもゲージをとる必要がある。
ゲージを編むといふ名目で、新たに編み始めるといふのも手だ。
もうひとつは、しかかり中のものを最低でも編み終へてしまふことだ。
とりあへず編んでしまへばあとの仕上げは時間のあるときで、といふことになる。
編む必要はないのだから、新たなものを編み始めてもかまはない。
後者が理想的ではある。
といふわけで、今夜にでも「探偵物語」でも見ながらかぎ針編みのショールを編み上げてしまはうかな。
と、書いておけばするだらう。多分。
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