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Friday, 01 June 2018

5月の読書メーター

5月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1866
ナイス数:39

脇役本 増補文庫版 (ちくま文庫)脇役本 増補文庫版 (ちくま文庫)感想
好きとはどういうことなのか、時折考える。この本は「好きとはこういうことさ」という一つの答えになっているように思う。好きなことを公にするとそのことに関する情報やものが集まる。そうしてさらに内容が膨らんだ結果がこの本なのではあるまいか、と。読んでいたり持っていたりする本が何冊かあるのは歌舞伎役者も取り上げられているためだろう。こんな作者でも「圧倒された」という本があるというのもすごい。世の中なんでも上には上があるということか。
読了日:05月06日 著者:〓田 研吾
超ひも理論をパパに習ってみた 天才物理学者・浪速阪教授の70分講義 (KS科学一般書)超ひも理論をパパに習ってみた 天才物理学者・浪速阪教授の70分講義 (KS科学一般書)感想
異次元の気持ちはさっぱりわからなかったが、「なにかとてもおもしろい話をしている」という雰囲気は伝わってきたのでまったく理解しないまま読んでしまった。全然わからないけれどなにか楽しい話をしている感じって、好きなんだよな。円周と球の表面積の話はちょっと「そーゆーことだったのか!」だった、かな。
読了日:05月07日 著者:橋本 幸士
元素をめぐる美と驚き──アステカの黄金からゴッホの絵具まで(上) (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)元素をめぐる美と驚き──アステカの黄金からゴッホの絵具まで(上) (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)感想
化学的な知識がなくてもおもしろい。文学とか芸術とか歴史とか、そういう方面の知識があった方がおもしろい本なのかもしれない。読んでいて、理科の実験のことを思い出した。教師から得体の知れない液体の入ったビーカーを渡されて、どんな元素が入っているのか同定するという実験だった。教師は思うような水溶液が作れなかったらしく、時間も足りなくてほとんどなにが入っていたのかわからなかった。この本を読んだいま、あの実験を再現できたらと狂おしく思う。
読了日:05月11日 著者:ヒュー オールダシー=ウィリアムズ
MacbethMacbeth感想
悲劇とは、不幸や悲惨な出来事を題材とし、最後は絶望や破滅で終わる演劇のことだという。この芝居は、主人公の破滅で終わるけれど、それでは主人公の不幸や悲惨な出来事とはなんだったのだろう。眠りを殺したことか。予言を聞いてしまったことか。野心を抱いて王を殺したことだとすると陳腐に過ぎる。読んでいて「マクベス殺人事件」を思い出した。そうか、罪を着せられたこと? というのはもちろん冗談。
読了日:05月16日 著者:William Shakespeare
外国語を身につけるための日本語レッスン外国語を身につけるための日本語レッスン感想
なぜ外国語を習得できないのかと考えるとこの本に書いてあることにたどりつくのだが、では果たして好きなことに対して逐一「なぜならこうこうこうだからです」だとか考えなければならないことに慣れることができるだろうかと思うと到底無理な気がする。あと、ここに書いてあるようなものの書き方をすると、AIに理解しやすいような文章になるのではという危惧はある。
読了日:05月20日 著者:三森 ゆりか
元素をめぐる美と驚き──アステカの黄金からゴッホの絵具まで(下) (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)元素をめぐる美と驚き──アステカの黄金からゴッホの絵具まで(下) (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)感想
上巻よりも化学的な内容は控えめで芸術や文学に言及する度合いが増えてるように感じながらも上巻より読みづらく感じたのはなぜだろう。上巻下巻とも巻末に周期表が掲載されていて、折に触れ見返しながら読んだ。願わくば周期表には希ガスとかアルカリ土類とかかわるように色つけか網掛けがほしかったなあ。
読了日:05月24日 著者:ヒュー オールダシー=ウィリアムズ
短歌と俳句の五十番勝負短歌と俳句の五十番勝負感想
作者の生い立ち等と作品とは別と思っているので、ことあるごとに自身の背景を語る堀本裕樹は苦手と思っていたけれど、五十首・五十句続けて読むと、やはり写実の方が強いのかなあという気がしてくる。穂村弘の歌の世界の方が好きだけど、続けて読んでいるとどうしても「これ、なんとなく前のと似てる」という気がしてくるのだった。似ていて悪いわけではないか。
読了日:05月25日 著者:穂村 弘,堀本 裕樹

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