自前の索引
記憶することは全部コンピュータにまかせて、人間は創造的なことをしやう。
さういふ話がある。
人間の脳は、ものでいつぱいになると動きが鈍るといふ。
部屋や机はものでいつぱいになると作業をするスペースがなくなる。
脳もそれと一緒で、記憶ばかりしてゐると作業スペースが足りなくなるのらしい。
それではまつたく記憶する必要はないのか。
記憶しやうとしなくても、生きていくのに不可欠なことは脳は勝手に記憶する。
それ以外のこと、たとへば九九だとか歴史上のできごとはいつどこで起こつて誰が関与しただとかイオン化傾向だとか、さういふことはまつたく覚えなくていいのか。
やつぱりなにがしかは覚えておきたいやうな気がする。
なんで覚えておきたいかといふと、なにかのときに必要になる気がするからだ。
正確に覚えておく必要はないと思ふ。
正確なところはWeb検索でもかければいい。
でも、「なんとなくこんなこと」「はつきりしないけどあんな絵」「一部分しかわからないけどこんな曲」みたやうなことは覚えておきたい。
索引のやうなものを脳内に構築できたらなあ。
もしかすると、単に暗記するより索引を作る方がむつかしいのぢやあるまいか。
そんな気もする。
だいたいどんな索引が必要なのかもよくわからない。
今後はちよつとさういふことを考へていかうかな。
« フライパンと過去に遡る旅 | Main | 人形サイズのものを編む »
Comments