久しぶりにニードルタティングと思ひしが
疲れ切つてゐる。
どれくらゐ疲れ切つてゐるかといふと、シャトルタティングとニードルタティングとの比較をするのにこのていどしか作れないほどだ。
以前はちやんとモチーフを作つて比較したのだつた。
その時の記事はここにある。
この記事と中にリンクされてゐる記事とを見て、はじめてニードルタティングをしたのは2009年だつたことを知つた。
ほぼ10年前ぢやあないか。
Time flies like an arrow. とはこのことだねえ。
その間、ニードルタティングはほとんどしてゐない。
もつぱらシャトルタティングをしてゐた。
そのシャトルタティングの方もお寒い状況といへないことはないけれども。
久しぶりにタティング用ニードルを手にしたのにはわけがある。
本が出版されたからだ。
「はじめてのニードルタティング」といふ本である。
ニードルタティングの本は絶えて見たことがない。
高嶋タティングが近いといへばさうだが、こちらはいはゆる Crotat だ。使用するのもかぎ針だ。
長い縫ひ針のやうな針でのタティングの本は、海外で出版されたものしか見たことがなかつた。
針自体も見かけないしね。
高嶋タティング用のかぎ針と同様、タティング用の針はできるだけ太さが一定なものがよい。
普通のかぎ針や縫ひ針を見ると、大抵針の部分の太さが場所によつて変はつてゐるのがわかる。
縫ひ針でいふと針穴部分が一番太くて針先に向かつて細くなつてゐるはずだ。
タティングをする場合は針に糸を巻きつけてスティッチを作るので、場所によつて太さが違ふとスティッチのサイズも変はつてきてしまつて都合が悪い。
この本では針の入手先も紹介してゐる。
はじめたい人にはよさそうだ。
この本の特徴は、タティングで用ゐる技法をできうるかぎり紹介してゐることだ。
スプリットリングやモックリング、チェインの上にリングを作る方法やビーズをあしらふ方法も載つてゐる。
これを見れば、従来のシャトルタティング用に出版された本に掲載されてゐる作品をニードルタティングで作ることも可能だらう。
さういふ点ですばらしい本だと思ふ。
自分ではまださういふ技法に挑戦してはゐないので、この本を見ただけでできるやうになるのかどうかは不明だが、ステップごとに写真を掲載してゐるのでなんとかなるんぢやあるまいか。
ニードルタティングのむつかしいところは、糸と針との太さに相性があつて、うまいこと相性の合ふ組み合はせを見つけることが案外むつかしいことだらう。
上にも書いたとほり、ニードルタティングでは針に糸を巻きつけてスティッチを作る。
スティッチの大きさは糸の太さと針の太さと手加減とに依存する。
たとへば本ではオリムパスの金票40番はNo.7の針でタティングするやうになつてゐるが、やつがれの持つてゐるNo.7の針穴にはオリムパスの40番はちよつと太すぎるんだなあ。
糸通しを使つてもちよつと糸を通すのがむつかしいと感じる。
かといつてNo.7より太いNo.5だと針自体が40番を使ふには太すぎる気がする。
それでもやつてみたいと思つたのは、2009年ごろ、YouTube でニードルタティングをする人の手元を写した動画を見たからだ。
手の動きがとてもリズミカルで、楽しさうだつたのだ。
今回久しぶりにやつてみて、あのリズミカルさは蘇らなかつたけれど、本を見ながらモチーフでも作つてみるかな、と思つてゐる。
調子が戻つたら、だけど。
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