武部源蔵 寺子屋の段
時計用のチェインをマクラメで作つてゐる。
マクラメといふか、丸四つだたみで作つてゐるのだが、先日、結んでゐる紐の長さが尽きてしまつた。
足さうと思ひつつ、足せてゐない。
をかしいな、とは思ふ。
ほかのことにしてもさうだ。
毎週日曜日、「これだけは片付けやう」と思つてゐることがある。
それがここ数週間できてゐない。
いや、週なんてものぢやなくて、もう数ヶ月できてゐないのぢやあるまいか。
をかしい。
たぶんをかしい。
しないからといつて、生活に支障の出るわけぢやない。
実際は出ているのだらうが、徐々に状態が悪化してゐるので気がついてゐないだけなのかもしれない。
多分、十月に感染症にかかつて体力が落ち、その後流感にかかつたり足が痛くなつて杖がないと歩けなかつたり別の感染症にかかつたりして、でも思ふやうに休息がとれなかつた、それが原因なんぢやないか。
さう思つてゐる。
具合が悪いなら休めばいいわけだが、働いてゐる身には有給休暇の制限といふものがあつて、さうさう休んでもゐられない。
それで、恢復したわけではないけれども外に出る。
全快したわけではないので帰宅すると疲れ切つてゐる。
なにもする気にならない。
日曜日はひたすら休むことに注力してしまふ。
片付かない道理だ。
をかしいと思つたら休む。
さうするのがいいと人は云ふ。
でも休んぢやゐられないんだなあ。
有給休暇が足りなくなつてしまふもの。
せまじきものは宮仕へ、とはこのことか。
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