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Tuesday, 01 May 2018

4月の読書メーター

4月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1429
ナイス数:16

Weaponized Lies: How to Think Critically in the Post-Truth EraWeaponized Lies: How to Think Critically in the Post-Truth Era感想
グラフを見るときは目盛りに気をつけること、グラフに表示されていない部分についての憶測は避ける(予想はいいけど)など、具体例が多い。Webサイトなどの記事の信頼性はいいけど、マジシャンの云うことが正しいのか否かあたりにくると「そこまで考えなくても……」と思ってしまうのは、やはりcritical thinkingというものが基本的にはめんどくさいものだからだろう。
読了日:04月05日 著者:Daniel J. Levitin
編集兼発行人 (中公文庫)編集兼発行人 (中公文庫)感想
自分の知らぬ過去と自分とは思っているほど断絶しているわけではない。犬養毅は西郷隆盛と同時代人で、孫の犬養道子は祖父から西郷どんの噂を聞いたろう、ならば犬養道子にとって西郷どんは他人ではないという旨の文章を読むと、明治は遠い昔のことではない気がしてくる。先祖といえば、自分がいま一生懸命芝居だのなんだのを見ているのは見られなかった先祖のうらみを晴らしているのかもしれない、という考え方にはピンとくるものがある。芝居といえばこの本で「鳴神」を見たことがないとある。二世松緑が復活させる前に書かれたものだろう。
読了日:04月06日 著者:山本 夏彦
黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240)黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240)感想
そういや黄色いアレキサンドライトを見てみたいなあと思ったものだなあと思いつつ読み返す。緑だけど黄色味の強い石があるのだろうと思っている。赤というのも見たことがなくて、あれはどう見ても赤紫だと思うのだが、きっと赤味の強い石があるのだろう。という感じといったところか。
読了日:04月13日 著者:小栗 虫太郎
ネットカフェ難民―ドキュメント「最底辺生活」 (幻冬舎新書)ネットカフェ難民―ドキュメント「最底辺生活」 (幻冬舎新書)感想
やむにやまれぬ理由などなくネットカフェ難民になった著者による体験記。一度労働による収入を得てしまうとそれが途切れそうになったときに情緒不安定になる、とあって、それなら最初から収入などなければ不安など覚えぬのかというとそうでもないんだろうなあと思う。著者には帰れるところがあったからいいけれど、やむにやまれずネットカフェ難民になるということは如何なものだろうか。この本の出版から10年以上たつ。現状はどうなっているのだろう。
読了日:04月13日 著者:川崎 昌平
Frankenstein (AmazonClassics Edition)Frankenstein (AmazonClassics Edition)感想
陳腐な感想と思いつつ、いまだったらAIなんだろうなと思ってしまう。原作を読むと不思議とボリス・カーロフの印象は薄れて、なにかもっと原型的なものを想像してしまう。こどものころは怖いと思っていたけれど今回読んでみてそうでもなかった。外国語で読むと合理的な判断力が働くらしいから、そういうことなのかもしれない。
読了日:04月24日 著者:Mary Shelley
The Strange Case of Dr. Jekyll and Mr. Hyde (English Edition)The Strange Case of Dr. Jekyll and Mr. Hyde (English Edition)感想
「フランケンシュタイン」を読んで、手紙ものといえばと思いついて読んでみた。読んでみたら結構好きな文体だった。これは収穫。善と悪とに引き裂かれた結果、善の方に決断力がなくなる、という話があったように思っていたけれど、あれは「スタートレック」だったかなぁ。
読了日:04月30日 著者:Robert Louis Stevenson

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