予定外のものを編む
この連休は、これまでエミーグランデで編んでゐたかぎ針編みのスカーフを編み終へ、夏物のヴェストに手をつける予定であつたが。
なぜかこんなものを編み始めてしまつた。
林ことみの「エストニアで習ったレース」に出て来る三角形のスカーフである。
ハマナカのポーム無垢綿クロッシェを3/0号針で編んでゐる。
ポームは100g玉で、なにか糸を切らずに編めるものを編みたいと思つた結果、これになつた。
夏物としてはスカーフのやうな首元だけ覆ふやうなものがよかつたのだが、「これ!」といふものが見つからなかつた。
この三角形のスカーフはこれまでにも何度か編んでゐる。
本ではエステルヨートランドのオンブレで編んでゐて自然と色が変はるのがいい感じのスカーフである。
実際、これまでも段染めのくつ下毛糸で編んできた。
このスカーフの問題点は、編み始めるととにかく編み続けたい欲求にかられる模様だといふことと、大きくするにはかなりの量の糸が必要だといふことだ。
「編み続けたい欲求」に関しては、個人的なものだとは思ふ。
とにかくこの方眼編みの模様は adictive だ。
ノーストップで延々編めてしまふのだ。
今回使用してゐる針と糸との相性とがあまりよくないのか、ちよつと滑りが悪いのでそれがときにブレーキにはなるけれど、とにかく編めてしまふ。
いかん。
とてもいかん。
しかし、考へやうによつては、とにかくがんがん編んでしまへば、早く本来編むつもりでゐたエミーグランデのスカーフとヴェストとにとりかかれるのではないか、とも思つてゐる。
かういふやめられないとまらないものを編んでゐると、自分はあみものが好きなのだなあと思ふ。
だが、ほんたうに好きなのだらうか。
単に中毒になつてゐるだけなのではないか。
ほかにやるべきことがあるのでは?
さういふ不安に悩まされつつ、ひたすら編んでゐる。
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