自作自演の鬱状態
LOFT限定のPILOTのkakunoを買つてしまつた。
色は紫である。
ほんたうはペパーミントグリーンのやうな色合ひの方もほしかつたのだが、店頭にはすでになかつた。
ほしかつたけれど、実をいふと紫の方もまだ何色のインキを入れるのか決めてゐない。
とりあへず買つてしまつた。
いけない買物の仕方の見本のやうである。
いけない買物の仕方といへば、先日ハマナカのポームの100g玉を買つてしまつた。
ポームはいままで25gくらゐの小さい玉しかなく、ちよつと大きいものを編まうとするとしよつ中糸端の始末をしなければならなかつた。
そのポームの100g玉が売りに出されたといふ。
買ふでせう。
なにを編むか決まつてないけれど。
といふわけで、何年ぶりだらうか、なにを編むのかまつたく考へてゐない状態で糸を買つてしまつた。
なんだらう、この、なにも考へてゐない感じ。
感じ、ぢやなくて、なにも考へてゐない。
計画性がない。
ヤバい。
この分だと新しいkakno用にインキも買ふのだらう。
手持ちのインキを物色もしてみるけれど、記憶にあるかぎりこの紫色のペンに似合ふインキがない。
色彩雫の紫陽花か、はたまたエルバンのヴィオレ・パンセか。
プラチナのヴァイオレットブラックはチト違ふ気がするんだよなあ。
先日もセーラーの100色インキについても書いた。
100色の中から好きな色を選ぶか。
かうしてまたものが増えてゆく。
こんなことをしてゐるから未来に不安を覚えて気分がふさいでいくんだよなあ。
鬱の治療には生活をしていくのに不安のないくらゐの金銭的支援が一番だ、といふ話もあるほどだ。
不安になるのだから浪費は避けるべきだ。
わかつてゐるつもりなんだがなあ。
いまこれを書いてゐて、己の浪費を目の前につきつけられてしまひ、さらに不安がつのつてゐる。
愚かなことだ。
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