それでも続ける
タティングレースのモチーフをちまちま作つてゐる。
いまは、「目をそろへる」「リングの大きさをそろへる」「芯糸を引きすぎない」を目標に作つてゐる。
一枚モチーフができたので、いま作つてゐるモチーフをつないでみたらこはいかに。
なーんかチェインのカーヴがうまく出ないんだよなあ。
タティングをはじめて……えー、多分二十年くらゐだらうか、未だにこんなことができない。
教へてもらへればできるやうになるのだらうか、と思はないこともない。
しかし、その他手を使ふやうなものごとを教はりにいつて満足にできるやうになつた試しがないことを考へると、タティングもまたさうだらうことは想像に難くない。
云ひ訳?
さうかもしれない。
しかし、結果の出ぬ可能性の高いことに割く時間はもうあまり残つてゐない。
元来不器用なので、なにかひとつできるやうになるのにも異様に時間がかかる。
時間をかけてやつと人並みになるならまだしも、人並みまで行かないんだよなあ。
英語なら「I can tat.」といへる、といふくらゐにしかならない。
でもこれつて刷り込みなのかな、とも思ふ。
自宅や学校でさんざん云はれてきたので、「自分には手を使ふ仕事を人並みにこなすことはできないんだな」といふ思ひ込んでゐるだけなのかも。
でも、手芸系のイヴェントに行つて、したことのない手芸を習つたりするときに、周りの人はすいすいときれいに作つてゐるのを見、翻つて自分の作つてゐるものを見ると、「手芸が好きな人つて、もともと手先が器用なんだな」とつくづく思ひ知ることになる。
でも、あみものもタティングもやめるつもりはない。
数多ある手芸の中でやつがれにできる、いや、やつがれがしたいと思ふ数少ない手芸だからだ。
やつてて楽しいしね。
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