夏はモチーフ編み
ノールビンドニングをするやうになつてからといふものタティングレースにはほとんど手をつけてゐない。
このまましなくなるのではないかといふ気もするが、あたたかくなつてきてノールビンドニングの編み地の暑さに耐へられなくなつてきたら自然とタティングレースに戻るのではないかと思つてゐる。
ところで、この夏はモチーフつなぎに挑戦してみんやうかと思つてゐる。
モチーフつなぎといつても、つなぐのは涼しくなつてからにする。
夏のあひだはひたすら小さいモチーフを編みためる。
さういふことにしてはどうかと思ふのだつた。
モチーフつなぎが苦手といふことはここにも何度か書いた。
挑戦しては挫折のくり返しだ。
できあがつたものもあるけれど、小さいものばかりで、大きいものは極わづかしかない。
なぜモチーフつなぎがうまくいかないのか。
糸端の始末が苦手だからだ、と、これもつとに書いてゐることである。
それともうひとつ、あみものにしてもタティングレースにしても、ちいさいものをいくつも作るより延々と編み結ぶものが好きといふことがある。
どうやら糸端の始末云々よりもこちらの方が原因としては大きいやうだ。
あみものにドミノ編みといふ技法がある。
四角形を編みながらつないでいくもので、一見モチーフつなぎのやうに見えることもある。
ドミノ編みは編み方によつて糸を切らずに延々編んでいける場合と四角形ひとつ編むごとに糸を切りながら進む場合とある。
やつがれは圧倒的に前者を好んでゐる。
ドミノ編みを輪に編む場合、糸を切りながら編み進むことが多いのだが、これできちんと編めたのつてベレー帽くらゐなんぢやないかなあ。
手提げのやうなものを編まうとして放置してある。
おそらく、やつがれのやうな嗜好のあみもの好きがゐたのだらう。
一見モチーフつなぎだが連続して編める方法を編み出した人がゐる。
タティングレースでもできるだけ糸を切らずにドイリーを作る方法がある。
どうもやつがれは少数派ではない模様だ。
モチーフ編みのなにがいいかといふと、小さいものを作りためておいてあとでつなげて大きくできるといふことだ。
ちよつとした空き時間にひとつまたひとつとモチーフを作り、まとまつた時間のできたときにつなげる。
いいぢやあないか。
といふわけで、この夏はあみものでもタティングレースでも小さいモチーフを作りためてあとでつなげることを考へてゐる。
なにかいいモチーフはないかなあ。
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