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Tuesday, 13 February 2018

頑張れない

いつのまにか冬季オリンピックがはじまつてゐる。

TVは見ないのでオリンピックの中継なども基本的には見ない。
しかしニュースを見ると報道してゐる。
メダルを取つた人がゐると、くり返しおなじことを報道してゐる。
夕べ(だらう)は銀メダルを取つた人がひとり、銅メダルを取つた人がふたりゐたのだといふ。
めでたい。
めでたいのだが、頑張つてゐる人々の話をくり返しくり返し聞かされると、どんどん気が滅入つてくる。
なんで自分は頑張れないのか。

わかつてゐる。
オリンピックに出場するやうな世界でもその道では屈指の人々と我が身とを比べる方が間違つてゐるのだ。
わかつてはゐるけれど、たとへば今朝も電車の中で倒れた人がゐた。
ああ、この人も頑張つてゐる。
おそらく家を出る前から体調はよくなかつたはずだ。
不調を圧して出勤しやうとして、道半ばにして倒れてしまつた。
なんでそんなに頑張るのか。
なぜそんなに頑張れるのだらう。
ふり返つて我と我が身は。

などと考へてゐると、寒さもあいまつて暗い気持ちにしかならない。
たまたま Medium で「2018 Depression Olympics (revamped for Winter)」といふ記事を読んで、ちよつと気分が上向いたくらゐだ。

あみものやタティングレースをすると、落ち込んだ気持ちも上向くこともある。
毛糸が指のあひだを滑る感覚やつやつやとしたレース糸の輝きに気が紛れるのかもしれない。
針やシャトルを思つたやうに動かせるといふ一種の万能感がいいやうな気もする。

一方で、あみものやタティングレースをしてゐるとどんどん気持ちが落ち込んでいくこともある。
なぜ自分はこんなことをしてゐるのか。
なんでこんなに目がそろはないのだらう。
どうしてこれだけのことにこんなに時間がかかるのか。
さう考へ出すともう止まらない。
奈落の底へまつしぐらだ。

自分はほんたうにはあみものもタティングレースも好きではないのだらうと思ふのはかういふわけだ。

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