春なのか
ここのところ編めないなあと思つてゐたが。
昨日、一日物理的に他者とのやりとりを九割がた遮断することでなんとなく編めるやうになつた。
九割がたといふのは、宅配の人が来たからだ。それがなければ完璧だつたんだけれどもね。
現在、Cashmere Moebius Scarf をカシミヤではなくて毛九割モヘア一割の毛糸で編んでゐる。
以前、自分史上最大の三角ショールを編んだときにあまつた三玉を使ひ尽くすつもりで編みはじめた。
編み方から変更した部分は、四点だ。
毛糸と針とのサイズ、作り目の数、裏表の作成、半分で増やし目もう半分で減らし目、である。
裏は減らし目の方で編んでゐる。
表が見えないと模様を正しく編めてゐるかどうかわかりづらい。
時折確認しつつ、間違へて戻るときもある。
フェアアイルなどの編み込み模様を往復編みで編む場合もあるかと思ふが、それつて大変だらうなあ。
裏からでは現在編んでゐる模様ははつきりとはわからないし。
メリヤス編みと裏メリヤス編みとでは手のきつさが変はつたりもするし。
レース模様でも裏でも減らし目やかけ目をすることもあつて、調子の悪いときはなかなか編めないこともある。
すこし前までがまさにそんな状態で、それでなかなか編み進められなかつたのだらう。
編めるやうになつたといふことは、すこし状態がよくなつてきたといふことだ。
さう云つてゐるうちにもう春がくるんぢやないかといふ話だ。
さういへば、年明けくらゐのころの長期予報では、一月二月は例年より冷えるが三月は例年くらゐかそれよりあたたかいかも、といふ話だつた。
毛糸を編んでゐる場合ぢやあないのか。
「毛糸だま」の春号にもここのところになく心惹かれる。
だがいまから編んでもできあがるころには暑くなつてゐるのぢやあるまいか。
さう思ふとチト躊躇してしまふ。
あみものつて案外むつかしいな。
まあ、今年は暑くなつてもなにかしら方法を考へて毛糸を編むつもりだ、とは以前も書いた。
モチーフを編みためるとか、ひたすらくつ下とか手袋とか帽子を編むとか。
できることはいろいろある。
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