ベルント・ケストラーのミトンの使用感
新年早々、ベルント・ケストラーのミトンを編み上げた。
基本の風車型を Regia のくつ下毛糸を0号針で編んだ。
くつ下毛糸で編むとひねもすだなーと思つたが、まあできあがつた。
20cm五本針で編んで、それで最初から最後まで編めたけれど、親指は袋編みをした方が楽さうだし、あるていど増やし目をしたら輪針でマジック・ループの方が楽に編めさうだ。輪針で編む場合、目数マーカーのやうなものは必ず使ふやうだけれど。
くつ下毛糸を細い針で編んでゐるので、編み地はうすい。
しかし、そのわりにあたたかい。
普通に編んだ指なし手袋よりもあたたかい。
ほぼ指の先まで覆ふくらゐの長さがあるからかな、と思ふ。
これまで編んだ指なし手袋は指の第一関節を覆ふかどうかといつた長さだ。
それでベルント・ケストラーのミトンの方があたたかいのだらう。
もうひとつ、形に理由があるのかもしれない。
ベルント・ケストラーのミトンは手を包み込むやうな形をしてゐる。
普通に編んだ指なし手袋は筒状に細長く編む。
ベルント・ケストラーのミトンの場合は正方形を編むやうにして最後に向き合つた辺同士をはぎあはせる。これがちやうど手を包み込むやうな形になる。
それであたたかいのではないかと思ふのだがどうだらうか。
ミトンはほぼ指先を覆ふやうな長さなのでPCのキーボードを打つのには向かない。
しかし指は出てゐるのでスマートフォンの操作には支障がない。
一対編んだあと、ボッブル模様のミトンを編んでゐる。
片方できたところ、くつ下毛糸で編んだものよりだいぶ指先が出る。
模様編みのせゐなのか、それとも風車型ではなくトライアングル型だからなのか、そこのところはよくわからない。
くつ下毛糸で編んだときは手首がちよつと細くなりすぎるなーと思つてゐたが、ボッブル模様のミトンの方はさうでもない。ボッブル模様が伸縮性のある模様だからかもしれない。
このミトンは、編みながら形を作つていくところがおもしろい。
どうなるかわかつてゐても、向かひ合つた辺同士をはぎ合はせていくところで「よくできてるよなあ」と感じ入つてしまふ。
指定糸やそれに近い糸は手元になく、持つてゐる糸のなかで使へさうなものを選んで編んでゐるが、それでなんとかなつてしまふところもいい。
編んでゐるときに思つたほど糸の使用量も多くないしな。
くつ下毛糸なら50g一玉あれば一対編める。手の大きい人だとカフが短くなるかもしれないけれども。
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