持ち歩くペンを減らしてみたものの
持ち歩くペンを二十二本から十一本に減らしてみた。
半分になつたのに、荷物の重さは変はらない気がする。
減らした甲斐がないので、そのうちもとに戻るかもしれない。
内訳はこんな感じだ。
ナガサワ文具センターの七本差しペンケースに七本と丸めてできたところにもう一本で八本。
あとは手帳のペンホルダに一本、ペンサムに二本はさんでゐる。こちらの三本はあまり持ち歩いてゐるといふ意識がない。手帳についてゐるからだらう。
ペンを減らすことの第一目的である「荷物を軽くする」は達成できてゐない。
物理的には達成できてゐるはずだが、体感的に達成できてゐない。そこが重要なのに。
持ち歩かないペンの使用も減つてゐる。
起きてゐるうち一番長い時間を過ごしてゐるのは職場だ。
そこにないペンはなかなか使ふ機会がないのだ。
あと、いままで「かういふときにはあのペンを使つてゐたのに」といふペンが手元にないことがある。
持ち歩いてゐないのだから、そりや当然だ。
といふわけで、結局もとに戻すかなあ、と考へてゐる。
まあ、いいこともないわけぢやない。
机の上のスペースが広くなつた。
これまでは七本差しのほかにおなじくナガサワの五本差しペンケースと、あと三本差しのペンシースを持ち歩いてゐた。
それが机上に出てゐる状態だつた。
うまいことおいてゐるつもりでゐたけれど、なくなつてみると使へるスペースがひろがる。
バイブルサイズの HIRATAINDER を広げたまま置いても邪魔ではなくなつた。
これはいいことだ。
それで作業効率があがつたか、といふと、それはさうでもない気もするけどもね。
持ち歩くペンは日々入れ替へればいいとは思ふが、なかなかそれをしてゐる余裕がない。
なにを持ち歩くか決めるといふことは、そこで決断力を使ふといふことだ。
朝一番にしたいことではない。
できれば寝る前に明日持ち歩くペンを用意する時間がとれればいいのだが、夜になるとなけなしの決断力が底をついてゐる。
むつかしいねえ、歌さん。
と、つひつひ成田三樹夫の声でひとりごちてしまふ。
以前考へた「七人の侍」フォーメーションとかで持ち歩いてみるかなあ。
それには七郎次や平八にインキを入れる必要があるのだが、さて。
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