11月の読書メーター
11月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1954
ナイス数:24
A Tale of Two Citiesの感想
同じことばのくり返しの生み出すリズムに乗せられてぐんぐん読めてしまう。再々読くらいだと思うけれど、おどろくほど記憶にない部分と一字一句覚えている(という気になるだけでほんとはそんなに覚えてなどいない)部分とがある。この何日間か、電車に乗るときに読むようにしていて、電車に乗るのが待ち遠しかった。そんな小説。
読了日:11月02日 著者:Charles Dickens
シナリオの構成の感想
構成についてはもちろんシナリオに関する考察などおもしろい。「シナリオは会社勤めのような気持ちで書くのがもっともよい」と規則正しい執筆生活を勧めるあたりは最近のライフハックにもよく見られる話だ。シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」、自身の「裸の島」、原作と映画両方の「エデンの東」の構成の解説がおもしろい。溝口健二について書いた文章も興味のある向きにはおもしろいのではないかと思う。
読了日:11月06日 著者:新藤 兼人
トップランナーの図書館活用術 才能を引き出した情報空間 (ライブラリーぶっくす)の感想
12人のトップランナーへのインタヴュー集。学術文体で書かれた著者によるまとめにもあるとおり、みな図書館に対して肯定的というのがおもしろい。そうなるだろうと考えて選定したわけではないというが、無意識のうちにそう選んでしまったようにも思える。図書館以外の話も大変興味深い。自分の図書館とのつきあいについて記憶を掘り起こしてみようかな。
読了日:11月09日 著者:岡部 晋典
先生は教えてくれない大学のトリセツ (ちくまプリマー新書)の感想
卒業後のことを見据えて大学時代を過ごそう、という内容なのだと思う。いったん卒業して就職してしまったらほぼ不可逆な現状を考えるともっともなことではあるのだが、大学に入学した時点でどうなりたいかわかっている学生ってどれくらいいるんだろう、とも思う。恵まれた環境に育った人なら選択肢もたくさんあろうがなあ。それとは別に講義中の学生の私語について書かれていたのが興味深い。何しに大学に行ってるの?
読了日:11月11日 著者:田中 研之輔
今夜ヴァンパイアになる前に―分析的実存哲学入門―の感想
原題は"Transformative Experience"。あることを経験したらいまの自分とはまた違う自分になってしまうようなことを体験するかどうか決める際に何を決め手に判断するのか。例えばヴァンパイアになれるとして、なるかどうかどう判断するのか。解説によるとこの本を読んだあと「ジョジョの奇妙な冒険」を読み返すといいのだそうな。
読了日:11月14日 著者:L・A・ポール
警視庁草紙 下 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)の感想
今世紀の初め頃この話を原作としたTVドラマがあった。上巻はともかく、下巻の趣はあのドラマにはなかったように思う。ドラマはドラマでおもしろかったんだけどね。話がどんどん収束していって、読み直すと「これがああなるのか」とか「この人とあの人とが関係あるのか」というのが見えておもしろい。ときどきメタになるのも実は好きだ。
読了日:11月20日 著者:山田 風太郎
A STUDY IN SCARLET (annotated)の感想
そういやブリガム・ヤングが出てくるんだったっけか、と思いながら読み返す。当時はこういう受け取られ方をしていたのか知らん、とか。
読了日:11月25日 著者:Sir Arthur Conan Doyle
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