ノールビンドニングに使へさうな糸
ノールビンドニングのベレー帽は少しづつ進んでゐる。
立ち上がりの目がなく、ぐるぐる編むのでどこまでで一周したのかわからなくなつてゐるが、だいたい勘で「このあたりで次の段だらう」とあたりをつけて編んでゐる。
……ノールビンドニングは「編む」でいいのだらうか。
「はじめてのノールビンドニング」には編み地が平らにならなくても整形するときに平らにすればよい、といふ旨のことが書かれてゐるので、気にしないことにしてゐる。
糸はマノス・デル・ウルグアイのウールクラシカを使つてゐる。
ノールビンドニングでは糸を足すときに、ちよつと撚りをほぐした糸端と糸端とを合はせて撚りなほす、と本にはあつた。
ダイヤエポカではそれでえらい苦労したのだけれど、ウールクラシカだとそれほどでもない。
気をつけてゐればなんとかなる。
この糸のつなぎ方をロシアン・ジョインだと思つてゐたけれど、どうやら違ふのらしい。
ロシアン・ジョインといふのは、糸端を針に通してもう片方の糸端に縫ひ込むやうにして糸を足す方法のやうだ。
でもなー、レース糸をつなぐときは確か糸端と糸端とを合はせて撚りなほしてたやうな気がするんだけどなあ。そしてそれをロシアン・ジョインと呼んでゐたと記憶してゐる。
勘違ひだつたのかもしれない。
糸端と糸端とを撚り合はせるにしても片方をもう片方に縫ひ込むにせよ、編み上がつたときに糸端の処理が少なくて済むのはよい。
糸のムダも少ないし。
それに、もしロシアン・ジョインが可能なら、撚り合はせにくい糸でもノールビンドニングが可能なんぢやあるまいか。
可能だな。
いままでは「ノールビンドニングをするには自分で一から糸を紡がねばならぬのだらうか」と悩んでゐたけれど、ロシアン・ジョインができる糸なら使へさうだ。
ちよつとやつてみただけだけれども、ノールビンドニングの編み地はとてもあたたかい。
首・手首・足首をあたためるやうなものが編めたらなあと思つてゐる。
その際に糸の選択肢が広がるなら、こんなにいいことはない。
そのまへにこのベレー帽を仕上げないとなー。
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