8月の読書メーター
8月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2457
ナイス数:20
漢文入門 (現代教養文庫 578)の感想
著者による訳文のうち「当時は流行語かなんかだったんだろうなあ」と思われることばの意味がよくわからない。もしかすると原文の方がわかるのではないかという気がする。現代語訳ってむつかしいんだな。そのときだけわかればいいという面もあるとは思うけれど。読んでいて「漢文って楽しそうだな」と思える。
読了日:08月02日 著者:魚返 善雄
The Secret Life of Pronouns: What Our Words Say About Usの感想
シャーロック・ホームズが外見などからその人の職業その他をあてる、その種明かしを読んでいるような気分になる本。話し言葉や書き言葉から代名詞や冠詞、前置詞といった機能語を数えてその使用方法から話し手・書き手の性格を読み取る。日本語でもおなじような結果になるというけれど、日本語の場合はなにを数えるんだろう。
読了日:08月10日 著者:James W. Pennebaker
新八犬伝 結 (角川文庫)の感想
やっと親兵衛が登場して、でもすぐに物語は終わる。この巻ではとうとう父の仇を討った道節がしかし虚しさを覚え、この世の地獄を作り出すのは力や権力を持った者だと悟った親兵衛はひとたびは侍を捨てようと思う。そんな中、さもしい網干左母二郎にもいいところがあったりしてちょっと和む。「新八犬伝」も録画が見つかったりするといいのにな。
読了日:08月15日 著者:石山 透
史記 12 列伝 5 新釈漢文大系 (92)の感想
このくだりを読んでいると、「儒者って、ダメぢゃん?」という気がしてしまうのは僻目なのか。単に武帝に阿った人が多いからそう見えるだけなのか。竇太后って呂后の下で生き残ってきた人なんだよな。そう思うともう一度そのくだりを読み直したいという気になる。
読了日:08月20日 著者:青木 五郎
町奉行日記 (新潮文庫)の感想
一作目の「土佐の国柱」で、一豊の望んでいたことは「民の心をひとつにする」であって、「郷士の除外」ではなかったのではないのかなあ。作者はそう思ってはいないのかもしれないが、読んでいてそういう感じがした。「云わなくても通じる」という話が多い。そういう物語、いまの人も好きだよね。表題作はセリフもちょっと洒落ていて、ドラマ化・映画化されるのもむべなるかなといったところ。
読了日:08月22日 著者:山本 周五郎
目白雑録 (ひびのあれこれ)の感想
他人に対する批評ももちろん、喫煙室にたむろするぼーっとした喫煙者であるおじさんたちと同類であることを否が応でも思い知らされつつタバコはやめられないなどと自らのことを書く部分も楽しい。
読了日:08月24日 著者:金井 美恵子
概説文語文法 改訂版 (ちくま学芸文庫)の感想
参考書としてではなく、一般書として文法書、それも文語の文法書を書こうという意欲・情熱はどこから生まれてくるのだろう。そんなことを思いながら読む。冒頭の「文法とは」とか「文・文章・文節・語」などの説明は口語にも置き換えられる。文法を覚える意義などもとても興味深い。
読了日:08月28日 著者:亀井 孝
読書メーター
« 憧れと「自分なくし」と「草燃える」 | Main | 本に夢中になれない人生 »
Comments