映画の予告は直前過ぎて
ここのところまたちよこちよこと映画を見に行つてゐる。
先月末に「パワーレンジャー」と「シン・ゴジラ」、「ゴジラ」を見て、今月に入つてから「化石の森」と「激動の昭和史 軍閥」、「激動の昭和史 沖縄決戦」を見た。
映画の予定といふのは上映日直前に発表になる、といふ印象がある。
コンテンポラリーだとさうでもないのか。
映画館に通つてゐれば予告篇が上映される。そこに上映開始予定日が出ることがある。
大抵忘れるけれどもね。
自分の感覚では映画の予定はかなり直前に発表されるものなので、すでに予定が埋まつてゐることが多い。
ホール落語や芝居の予定は半年ちかく前に発表されたりするもので、な。
そんなに極端でなくても、七月の段階で十一月の席を押さへてゐるなんてなことはよくあるし、現在IHIステージアラウンド東京で上演されてゐる「髑髏城の七人」などは初日の五ヶ月前に最速の前売り期間が終はつてゐたりする。
それで予定が埋まつてしまつて、映画に割く時間がない。
そんなんで行けないものがいくつもある。
「パワーレンジャー」は、ほんたうは「ジーサンズ」を見に行くつもりが行けずにゐるうちに最寄りの映画館での上映が終はつてしまつてをり、代はりに見た映画だつた。
「銀魂」とか「ジョジョの奇妙な冒険」とかも見に行きたい。夏休みのあひだは上映してゐるだらうかと思ひつつ、気がついたらがんばつて見に行かないと行けないやうな場所でしか上映してゐない気がする。
それなら自宅で見ればいいぢやないか。
さうなのかもしれないが、なんとなくそんな気にはならない。
「シン・ゴジラ」だつてわざわざ映画館に行つて見たくらゐだ。
ある時期から、映画は自宅でも見ることを前提に作られてゐるやうな気がしてゐる。
気がするだけで、実際はそんなことはないのかもしれない。
でもうつかり「アラビアのロレンス」とか見てしまふと、「ああ、これは自宅のTVでちまちま見ることなんかまつたく考慮に入れてゐない作品なのだなあ」としみじみ思ふ。
最近は自宅でもプロジェクタを所有してゐる人も多いのかもしれない。
でもやつがれはそれほど映画好きといふわけではない。
そもそも映画好きならこんなblogエントリを書いたりはしない。
万難を排しても見に行くだらうからだ。
そんなわけで、映画はできれば映画館で見たい。
「激動の昭和史 軍閥」とか「激動の昭和史 沖縄決戦」なんかはTVで見たら絶対途中でダレさうだしね。
コマーシャルも入るだらうし、そのあひだにちよこまか用事を済ませたりして、それはそれでいいのだけれど、やつぱり映画館で集中してみたい映画だと思ふ。すくなくともやつがれは。
さう思ひつつ、二週間前くらゐに「え、それ、上映するの?」と焦つて、結局見られず仕舞といふ映画がいくつもあるのが現状だ。
などといひながら、「シン・ゴジラ」「ゴジラ」「化石の森」「激動の昭和史 軍閥」「激動の昭和史 沖縄決戦」は文字通り万難を排して見に行つたわけなのだが。
こんなことをしてゐていいのか、と背徳感にひたりつつ見る映画も悪くない。
と、日記には書いておかう。
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