しじみ袋の reticule
先週は、ネクタイをちよこつとだけ編んだ。
その一方で、昨日から reticule なるものを編み始めた。
きつかけは、「しじみ袋が編みたい」だつた。
reticule といふのは、ご婦人の持つ小さな手提げ袋のやうなもので、もともとは網でできてゐたと辞書にはある。
Interweave の Jane Austen Knits 2011 に掲載されてゐる reticule がしじみ袋状だつたので、それを編み始めてみた。
この本には、当時女の人の着るものが薄地になりポケットをつけづらくなつたので reticule が流行した、とある。
しじみ袋状の reticule は絹の糸で編むことになつてゐるが、やつがれはパピーのビマデニムで編むことにした。
本では底は51目作ることになつてゐるが、やうすを見ながら33目で編むことにした。このあとの計算がめんどくさいが、とりあへず大きさとしては問題ない。
しじみ袋は、スーパーマーケット等のレジでもらふビニルの袋のやうな形をしてゐて、持ち手の片方だけがちよつと長くできてゐる。
短い持ち手に長い持ち手を通して使ふ。
持ち手を通したときの形がしじみに似てゐるからしじみ袋といふのだらうと思つてゐる。
以前から丸川商店のしじみ袋を愛用してゐて、これを編みたいと時折考へてゐた。
かぎ針編みかなあ、とかね。
棒針編みだと編み地がのび過ぎるのぢやないか、とか。
今回は本にあるとほり棒針で編んでゐる。
針は3号を使つてゐる。
この reticule は底があるので、完全にしじみのやうな形にはならないが、まあ、いい。
底は Little Herrinbone Stitch で編む。
これがなかなかうまくできない。
裏はいい。
裏は裏二目一度をして、左の針にかけたままの状態で最初の目に裏目を一目編むことをくりかへす。
表はすべり目をして次の目を表目で編み、すべり目を次の目にかけるやうにしながらもう一目編む。これをくりかへす。
目数は奇数にして、表と裏とで二目一度をする目が一緒にならないやうにする。
さうすると目が互ひ違ひにななめに倒れて herrinbone のやうな模様になる、といふ寸法だ。
なんかもつとかんたんに編めないか知らん。
本では、しつかりした底を編むために Little Herrinbone Stitch を使ふ、と書いてある。
それはわかるんだがなー。
あと二段くらゐでいい大きさになるから、あとちよつとの辛抱だ。
と思つてゐたら、持ち手もこの Little Herrinbone Stitch で編むと書いてある。
むー。
どうしたものか。
しつかりした編み地になるのはわかつたが、ちよつと悩んでしまふなー。
とりあへずこれは編んでみて、いいやうだつたら底のないぺたんこのしじみ袋を編んでみやうかと思つてゐる。
糸は……たぶんあるだらう。
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