佐賀錦の持ち腐れ
手持ちの糸の中に佐賀錦がある。
黒が二巻、perwinkle と呼びたいやうな淡い紫が一巻の合計三巻だ。
黒の一巻にはビーズをとほしてタティングレースのブレスレットのやうなものを作つてゐる途中だ。
Jan Stawasz のデザインで、もとはチョーカーになつてゐる。
これをブレスレットにしやうと思つたんだな。
はじめたのが三年前で、そのまま止まつてゐる。
とまつてゐる所以は、自分でも定かではない。
もともとは旅行中の暇つぶしにと思つてはじめたものだつた。
旅行中もちよこちよこ結んではゐたのだが、なにぶんイヴェントももりだくさんであまり進まなかつた。
帰つてきてからつづければよかつたものの、そのままになつてゐた。
先日、糸の確認などをしてゐてその存在に気がついた。
ビーズはTOHOのスリーカットビーズで色は黒だ。
黒い糸にビーズを通すと糸の色がビーズにうつつてビーズの色がちよつと濁ることがある。
マットなビーズでもさうなることがあるので注意が必要だ。
でも黒なら大丈夫。
黒い糸には黒いビーズがよく似合ふ。
さう思ふのだが、なかなかつづける気にならないのはなぜなのか。
作りはじめたものは、一気に作らねばならないといふことか。
でも、あみものについては、夏物や冬物は季節がすぎてしまつたら次の季節まで持ち越して、ちやんと完成させてゐる。
この場合は季節がすぎてしまつたからといふ理由ではない、といふのが問題なのかもしれない。
紫色の糸はどうするかねえ。
一巻だとどれくらゐのものが作れるのだらうか。
あまり糸を消費しないやうなデザインならスカーフのひとつも作れるかな。
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