楽しいレース編み
かぎ針編みで水玉模様のストールを編んでゐる。
オリムパス金票40番の糸をレース針の六号で編む。半円のモチーフが青海波のやうにつらなるストールで、オリムパスデザイン室がデザインしたものだ。
3月30日に編みはじめて現在46枚目のモチーフを編んでゐるところだ。
編み方には全部で111枚のモチーフを編むことになつてゐる。
遠いな。
完成は遠い。
しかもかなり波打つてゐるので、しつかり整形する必要がある。
いつになつたらできあがるのか。
しかし、考へてみるとあみものは、とくにレース編みは廉価な趣味だといへる。
水玉模様のストールは計算上完成するまでに一ヶ月近くかかる。
レース糸とレース針と編み方とだけで、一ヶ月も楽しめるといふことだ。
今回の場合、レース針はすでに持つてゐるし、編み方はレース糸を買ふともらへるものだつた。
実質レース糸代しかかかつてゐない。
水玉模様のストールは、ほぼ毎日編んでゐる。
こんなに編んでゐるのになかなか完成が見えてこないなあ。
さう思ひつつ編んでゐる。
でも楽しい。
楽しいから毎日編んでしまふ。
だが、そこでタンスの中にある毛糸やレース糸のことを考へる。
ひとつ作るのに一ヶ月かかるといふことは、あの毛糸どもを使ひきるにはどれくらゐかかることだらうか、と。
ずいぶん前に、生きてゐるあひだに手持ちの毛糸を使ひきることをあきらめてはゐたけれど。
今回しみじみと考へさせられてしまつた。
くつ下なんかはしやかりきに編めば二日で、ほかのことをなにもしなければ一日で一足は編めるけれどもね。
さういふ問題ぢやないんだよね。
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