覚えるといふより集める
単語の蒐集をすることにした。
今朝から Living with the Dead Language といふ本を読み始めた。
出版業界で編集に携はつてゐた著者が退職後ラテン語の勉強をはじめた。それはなぜか。
といふやうな内容の本だと思つてゐる。いまのところ。
著者は、こどものころからことばに大変興味を抱いてゐたのだといふ。
はじめて見聞きすることばがあると、ノートにつけてゐたのださうな。
そのうち末尾が「-id」の単語の蒐集にひろがつた、などと書かれてゐる。
なるほどー。
それはおもしろいかもしれないな。
学校に通つてゐたころには人並みに単語帳を手に入れて、英語の勉強の一環として知らない単語・覚えたい単語を書いてみたりしたこともある。
何度かためしてみて、つづかなかつた。
単語帳の体裁がやつがれ好みでなかつたといふのがひとつ。
根気がないからといふのがもうひとつ。
そして、自分で書いた自分の字など見返したいと思はなかつたから、といふのが一番大きな理由かな。
なにしろ、読みづらいからね。
日本語にしろ英語にしろ、どうも語彙力に欠けるのは、このせゐかもしれない。
それがなぜはじめてみる気になつたのか。
さういふ気分だつたから、かな。
システム手帳の方眼罫のリフィルに書くので、これといつた体裁はない。
ひとまづ Bullet Journal にならつてページの上に「Words」と大書し、書きはじめた日付として今日の日付を書き入れた。
あとは一行おきに単語を書いて、その横に辞書からひろつてきた意味を書く。
「ひろつてきた」と書いたのは、辞書のその単語の欄を読んで、気に入つたものを書いてゐるからだ。
あまり書きすぎても見づらくなるので、あるていど取捨選択する。
単語を覚えるといふ用途であるならば、単語の使用例も書くべきだらう。
でもそれはしない。
以前、それをしてつづかなかつたからだ。
つづけるにはできるだけかんたんにしておく必要がある。
それに、なにも単語を覚えやうとしてこの記録をつけるのではない。
あとで読み返して「あー、このときはこんな単語を調べたんだなー」と感慨にふけるためにつけてゐる。
だから見やすければいいのである。
せいぜい丁寧に読みやすく書くことに気をつければそれでいい。
いまは英単語だけだが、日本語でもつけるつもりだし、ほかの国のことばもあればつけたいと思つてゐる。
つづくやうなら綴じノートにつけるやうにするとか、そこらへんも考へるつもりだ。
なんか、ちよつと、楽しい気分だ。
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