どーでもいいことを書きたい
二月の頭にMoleskine を遣ひきつたとき、システム手帳一冊だけを遣ふことにした。
以降、書く量はすこし減つた。
理由として、Bullet Journal はなにか書くときにまづお題を書くといふきまりがあるからだと思つてゐる。
たいていお題はその日の日付だが、たとへば本の感想ならその本の題名がお題になるだらうし、旅行の予定をたてるなら行く先がお題になるだらう。
お題ありきでないと書きはじめられない。
いや、それは云ひすぎか。
お題がないやうなぼんやりとしたあれこれは Bullet Journal だと書きづらい。
そして、いままで Moleskine などの雑記帳に書いてきたのはさういふ「お題のとくにないぼんやりとしたあれこれ」だつたことに気づく。
これまでは、Moleskine の一ページを遣つてこころにうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけてゐた。
あとで見返して「これがお題かなー」と思ふやうなことに赤青鉛筆で下線を引いたり引かなかつたりしてゐた。
さういふのを書かなくなつたんだな。
「お題のとくにないぼんやりとしたあれこれ」も書きたい。
なんとなく。
さうした「心にうつりゆくよしなしごと」を箇条書きとして書くことに慣れてゐないんだらうな、とは思ふ。
そして、とくにお題のないものが減つたため、お題のある見返しやすい手帳になつてゐるな、とも思ふ。
でも、なんていふか、どーでもいいぼんやりしたことも書きたいんだよ。
理由はないけど。
楽しいからかな。
といふわけで、「お題のとくにないぼんやりとしたあれこれ」をどう書くか、なにに書くかをこれまたぼんやりと考へてゐる。
書かないことにも意味があるし、その結果時間の余裕も生じはするんだけどさ。
ムダなことしか好きぢやないんだよ。
残念なことに。
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