Fawlty Towers で英語を学ぶ
日本のどこかで「Fawlty Towers」で英語を学んでゐるところがあるのらしい。
日本政府は2020年の東京オリンピックまでに英語に堪能な国民の数を増やさうとしてゐる、といふBBCの記事で読んだ。
昨日「これ以上外国語を習得することはできない」とか書いたばかりだが。
もしかして、「Fawlty Towers」で学べば英語に堪能になれるかも?
しかし、なぜ「Fawlty Towers」?
ホテルもので30分番組といふところがいいのだらうか。
センスはあるよな。「Fawlty Towers」を選ぶなんて。
ところで、日本にも英語に堪能な人はいくらでもゐると思つてゐる。
ご両親ともに英語が喋れて本人も高校生のときに米国留学してゐた、といふ友人がゐる。
日本のさる名門大学に入学した友人が云ふには、それまで周囲には英語で会話のできる相手は皆無であつたが大学に入つたらいくらでもゐる、といふ。
さういふ人つて、暇ぢやないんぢやないかな。
「ヴォランティア」としてオリンピックのお手伝ひをするやうな時間がない人が多いのぢやあるまいか。
きつといいとこに就職して、それなりの職についてゐるだらうし。
それとも、あれかなあ。
博物館や美術館の学芸員の募集要項がTLに流れてきたことがあつた。
大学院卒で、英語・フランス語・イタリア語に堪能で、美術に関する見識があつて、それで時給千円前後、交通費は固定支給で全額出ない可能性もある、といふ。
それだけの技能がありながら、時給千円で交通費の支給は部分的、ですか。
でも、それでも応募する人はゐる、といふ。
有閑マダムなんかにかういふ人がゐるんぢやあるまいか。
美術の修士号だか博士号だかを持つてゐて、語学に堪能で、論文を書いたくらゐだからそれなりに見識はあつて、お金には困つてをらず、しかも自由になる時間がある。
かういふ人つていはゆるリベラルだつたりして、ヴォランティア上等みたやうなところがあるんだよね。
平日に休みを取つて歌舞伎座などに行くと、なんでこんなに客がゐるんだらうと思ふ。
月曜から金曜まで働いてゐて土日は休みといふ人ばかりではないことは認識してゐる。
やつがれのやうに不良社員で会社を休んで見に来てゐる人もゐるだらう。
それにしても多い。
この人々には、働きもせずに芝居見物をする余裕があるんだらう。
みながみな有閑紳士だつたり有閑淑女だつたりするとはかぎらない。
でもさういふ人も多いだらう。
そして、さういふ人は語学に堪能だつたりするのではあるまいか。
推測ではあるけれど。
「裕福=いい教育を受けてゐる=語学に堪能」といふ短絡的な考へ方であることは承知してゐる。
でもなー、私学で育つた人の話を聞いてゐると、「そりや私学に通つてゐた人の方が英語ができるやうになるよね」と思ふことが多い。
裕福なおうちの方が親の仕事の関係でこども時代を海外で過ごす、なんてな人も多からうしさ。
やつかみ過ぎか知らん。
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