新境地の興奮と不安
タティングレースのモチーフつなぎは、十一枚めをつないで十二枚めを作つてゐるところだ。
モチーフの名前は Masquerade。Mary Konior の Tatting with Visual Patterns といふ本に出てゐる。
十枚めをつないだとき、めづらしくちよつとじーんときた。
ここにも何度か書いたやうに、これまで何枚も Masquerade を作つてきたが、つないだことがあるのは九枚までだつたからだ。
なんだらう、この感覚。
新たな地平線の向かうに到達した感じ?
いや、到達ぢやないか。新たな地平線の向かうを窺ふ感じ?
そもそも「地平線が新た」つてどーゆー状況だよ。
それはともかく、新たな境地にたどりついた。
そんな気がしたのだつた。
十一枚めをつないだとき、その「じーん」とした感情は不安に変はつた。
横(縦でもいいが)三列で縦(横でもいいが)四列。
これは本に掲載されてゐる状態だ。
この先どうする。
四列×四列にするか。
それとも三列×五列にするか。
糸が足りなくなつたときのことを考へると、短い方は三列のままの方がいいのか。
あるいはモチーフの何枚か欠けた状態もおもしろかもしれないからどんどん縦横を増やしていくか。
どうしたものやら決まらない。
ゆゑの不安感である。
でも、さうだな。
四角のうち一角が欠けてるといふデザインはいいかもしれない。
さういふ風にうまくできるかどうかはわからないが、ちよつとその路線で行つてみるか。
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