なにか映画を見やうと思つて
「ドクター・ストレンジ」か「マグニフィセント・セブン」を見に行かうと思つてゐる。
なぜかといふと、あひかはらず最近見てゐるものは昭和のものばかりだからだ。
コンテンポラリーも見ておかないとね。
といふ、義務感といふか責任感みたやうなものがある。
我ながらめんどくさい。
「ドクター・ストレンジ」については、以前あまりそそられないといふ話を書いた。
大都市や摩天楼が壊れていく映像つて、なんかもう見飽きたんだよね、と。
予告編で見たかぎりいままで見たことのないやうな壊れ方ではあつた。
でも大都市や摩天楼が壊れていくといふことに変はりはない。
映像の進化、もつといふと映画製作の進化を楽しめる人にはいいのかもしれない。
でも、単に楽しく映画を見たいだけだからねえ。
あまり「それ、もう見たし」といふやうな内容には食指が動かないのだつた。
「マグニフィセント・セブン」にあまりそそられない理由は、「だつて「荒野の七人」なんでせう」といふところか。
「コンテンポラリー」といひきるにはちよつとためらひを覚える。
リメイクだからね。
リメイクだから、現代性が取り入れられてゐるはずだし、正しくコンテンポラリーなんだとは思ふ。
でもさ、きつと「荒野の七人」と比べちやふしさ。
もつといふと、「七人の侍」とも比較してしまふかもしれない。
意味ないのに。
映画批評などに従事してゐる人には意味があるかもしれないが。
やつがれにはない。
単に楽しく映画を見たいといふやつがれには、「マグニフィセント・セブン」を「荒野の七人(こちらも「The Magnificent Seven」であることに変はりはないのだが)やまして「七人の侍」と比べていいことはなにもない。
それぞれにいいところがあり、それぞれに、まあ多分、わるいところもある。
それでいいぢやあないか。
わかつてゐてもさういふ目では見られない。
おそらくね。
義務感といふか責任感のやうなものから見たいと思つてゐる、と書いたが、それでも「見たい」といふ気持ちに変はりはない。
「沈黙」はあんまし見たいと思つてゐないから、これだけは確かだ。
「沈黙」を見たいと思はない理由は、その長さにある。
上映時間が三時間近いといふ。
耐へられるだらうか。
多分ムリ。
「見たい」といふ気持ちは大事にしたいので、ぢやあ「ドクター・ストレンジ」か「マグニフィセント・セブン」かどちらかを見やう。
どちらを見るか。
「マグニフィセント・セブン」は評判がいい。
どこでかといふと、Twitter の我が TimeLine で。
「パシフィック・リム」からこの方TLで評判のよかつた映画はほぼすべておもしろく見た。
「マッドマックス 怒りのロード」とかね。
「シン・ゴジラ」もさうだし。
多分、この三つの映画は、ぼんやりしてゐたらどれも見なかつたことと思ふのだ。
TLで「いい」といふ評判が流れてきて、見に行つたらいづれもよかつた。
「ドクター・ストレンジ」についてはこれといつて情報が流れてきてゐない。
ぢやあ「マグニフィセント・セブン」かな。
さう思つたのだが、どうも行ける映画館の行ける時間帯にちやうどいいものがない。
といふわけで、いまのところ「ドクター・ストレンジ」を見るつもりでゐる。
うーん、でもこのままだと「マグニフィセント・セブン」は見逃すかもしれないなあ。
仕方ないか。
« 新境地の興奮と不安 | Main | 箇条書きはつぶやきだ »
Comments