1月の読書メーター
1月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:2705ナイス数:17史記 11 列伝 4 新釈漢文大系 (91)の感想戦争しない期間が長くなると、個々の能力よりも如何に力あるものに取り入つていくか、周囲とうまくやつていけるかといふ能力がものをいふやうになる。そんな気がする。まあそれも個々の能力といへばさうだけれども。読了日:01月01日 著者:青木 五郎
The Vanished: The "Evaporated People" of Japan in Stories and Photographsの感想蒸発して別の人生を歩むことになつた人、自殺に至つた人、未遂の人の話かと思うてゐたら、南米から某自動車会社に出稼ぎにきてリーマンショック後の不況に悩む人や秋葉原に集まるいはゆるオタクの人、果ては拉致被害者や東日本大震災の被災者の話にも及ぶ。フランス語の原書を英語に翻訳したもので、その前にはもちろん日本語からフランス語(場合によつては英語を経てフランス語)への翻訳があるはずで、そのあたりをどう読んだらいいのかチト悩んだ。読了日:01月12日 著者:Léna Mauger
不死蝶 岸田森 (ワイズ出版映画文庫)の感想この本を読んでも自分が本当に知りたいと思つてゐることは得られない。結局出演作を追つていくしかないんだらう。映像作品が主な活躍の場であつたことを感謝するばかりだ。ただこの本を読んでゐると「おほつごもり」や「欲望といふ名の電車」なども見たかつたなあと思つてしまふことも確か。読了日:01月18日 著者:
文語訳 新約聖書 詩篇付 (岩波文庫)の感想十二使徒の葬られてゐるとおぼしき墓所を訊ねるといふ本を読んだときに各福音書の違ひについて述べられてゐて違ひがよくわからなかつたので読んでみた。以前持つてゐた新約聖書はもつとコンパクトだつたのになーと思つたが、あちらは二段組みでしかも紙がえらく薄いものだつた。こんなヴォリュームになるのか、とちよつと驚いた。読了日:01月19日 著者:
応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)の感想応仁の乱に関わる人々といふか家の出自などを知つてゐないとむづかしいのかも。興福寺にはじまつて興福寺に終る、そんな感じ。デマに惑はされるのはいつの世も変はらない。たとへ情報を素早く入手できるやうになつたとしても。読了日:01月24日 著者:呉座 勇一
読んでいない本について堂々と語る方法 (ちくま学芸文庫)の感想教養と読書とについての本。題名や冒頭から「本は読むな」といつてゐると思ふ向きもあるかもしれないが、でもさ、<共有図書館>とか、あるていど読まないと把握できないと思ふんだよね。まあ、娯楽として読むだけ、教養なんてどうでもいいといふのなら<共有図書館>なんて把握しなくてもいいんだらうけど。いづれにしても「本を読むな」と云ひたい本ではないとみてゐる。読了日:01月28日 著者:ピエール バイヤール
読書メーター
« 新局面 | Main | 暦の上では春になるので »
« 新局面 | Main | 暦の上では春になるので »
Comments