あさましき Tatter
大変ショックなことである。
タティングレースのモチーフをつなぎ間違へてしまつたのだつた。
間違へたところまでほどくのにかかる時間を考へた結果、「切らう」といふことに決めた。
人生は間違へたタティングのスティッチをほどくには短い。
だが、気落ちしてしまつたことは確かである。
時間もきてしまつたので、切るのも新たなモチーフを作るのもまた今度だ。
タティングレースは、基本的には職場で昼休みのあまつた時間にしてゐるのみなので、この年末年始はまつたくといつていいほど進んでゐない。
Chinese Coin Bookmark も、まだコインの半分をつなげてゐる最中だ。
作り方に掲載されてゐる写真ではコインを三枚作つてゐるけれど、五枚くらゐは作りたいと思つてゐる。
それとも三枚でやめておくべきか。
悩むところではある。
なぜ悩むのか。
Chinese Coin Bookmark はシャトルを二つ用ゐる。
作り始めはシャトルとシャトルとの糸がつながつてゐるので、糸をつなぐ必要がない。
これはシャトルと糸玉とで作る場合も同様だ。
シャトルの糸と糸玉の糸とがつながつてゐる状態から始めるのが一番楽だ。
めんどくさがり過ぎるかなあ。
過ぎるかもしれないなあ。
あみものでも、「糸端の始末まで含めてあみものだと思つてゐるから、全然苦にならない」、といふ人がゐる。
あみものもさうだし、タティングもさうだらう。
糸端の始末まで含めてタティング。
いや、整形するところまで含めてタティング。
さうでなければものは完成しない。
Chinese Coin Bookmark でコイン型のモチーフを五枚つなげやうと思つてゐる所以は、せつかく楽に作り始めることができたのだから、それを存分に享受したいから、だ。
我ながらあさましいことだ。
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