規則正しい生活から落ちこぼれる
この年末年始の休みも「夜はその日のうちに布団に入り、朝は目が覚めて日が昇つてゐたら起きる」を励行した。
休みの日がつづくときにかういふきまりにしてからたぶん三年くらゐたつ。
年末年始の休みと五月の連休、うまく休みがつづくやうなら九月の連休にも適用してゐる。
なぜこんなきまりを作つたのか。
休み明けに出勤しづらくならないやうに、といふのが一番の理由だ。
休み明けに出勤しづらいのはなぜか。
それまで寝たいときに寝て起きねばならなくなつたときに起きるやうな生活をしてきたところ、いきなり決まつた時間に起きなければならなくなることに躯がついていかないのぢやあるまいか。
さう考へたのである。
もうひとつの理由は、睡眠時間の確保にある。
ほんたうは朝はもうちよつと早く起きた方がいいと思ひつつ、睡眠時間を十分取るために「日が昇つてゐたら」といふ条件をつけてゐる。
五月や九月だとわりと早い時間に夜が明けるのであまり眠れないこともあるが、正月休みには有効だ。
休みのあひだも規則正しい生活を送る。
休みのあひだこそ、規則正しい生活を送る。
これで体調などもよくなるはずだつた。
すくなくとも普通だな、と思ふくらゐにはなるはずだつた。
しかしダメだつた。
正月休みの最終日、目が覚めて最初に思つたことは、「やつがれに必要だつたのは規則正しい生活ぢやあない。目が覚めてからもごろごろと布団の中で過ごすことだつたのだ」といふことに突如気がついた。
気がついたときは遅かつた。
この日は出かける日だつたからだ。
布団の中でごろごろしてゐるわけにはいかない。
おそらく、規則正しい生活を送る前に睡眠不足を解消するべきだつたんだらうな、と、いまでは思ふ。
それを解消せずに規則正しい生活を送らうとしたものだから、睡眠不足のまま休みを過ごすことになつてしまつたのだらう。
と、無理やり理屈をつけてはみたものの。
さうぢやないんぢやないかな。
単に、自堕落なだけなのではあるまいか。
規則正しい生活のできない、なまけものだからなのではあるまいか。
その証拠に三連休はずるずると就寝時間が遅くなつてしまつたしね。
でも出かける予定があつたりして、朝はきちんと起きてはゐたけれど。
そんなわけで、なんとなく不完全燃焼な感じの新年を迎へてゐる。
やれやれ。
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