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Monday, 19 December 2016

老人向け?

袖無し羽織はぼちぼち進んでゐる。

先週、ローワンのフェルテッドツイードの深緑を一玉遣ひきつた。
深緑と紺と三玉づつあるので、それで作るつもりだつたのだが、それだとどう考へても毛糸が足りない。
いろんな色を入れていかないと完成しさうにない。
そんなわけで、早速赤紫など入れてみてゐる。

京都は先斗町歌舞練場で歌舞伎の顔見世興行を見てきた。
第三部の「引窓」に出てくるお幸といふ老女が袖無し羽織を着てゐる。
帯も前で締めてゐて、隠居の身を表現してゐる。

時代劇を見てゐても、袖無し羽織は働く若い人が着てゐるといふ印象はない。
老人か浪人、さもなくば茶人とか俳人といつた人たちが着てゐる印象がある。
つひ先日も中村吉右衛門の「鬼平犯科帳」のうち「討ち入り市兵衛」といふ話を見てゐた。
先代の中村又五郎が出演した回である。
又五郎は市兵衛といふ名の老いた盗人で、それと知らず鬼平と近づきになり、気に入つてしまふ。
この市兵衛が着てゐるんだね、袖無し羽織を。

播磨屋の鬼平も袖無し羽織を着てゐることが多い。
着てゐるときはくつろいでゐるときのやうに見受けられる。
冬の時期だつたかな、襟のあたりがなんだかもけもした不思議なものを着てゐたこともある。
さういふのもあつたのかなあ。

あと若めの人で袖無し羽織といふと「必殺仕事人」第一話に出てきた戸ヶ崎重内かなあ。岸田森だつた。
あれも家でくつろいでゐるときの姿か。
袖無し羽織つてさういふ気楽なものなのかもな。

お幸は、背中を向けて座つて頭をさげたりすると、羽織の背中がふくらむ。
帯は前に締めてゐるのだから、帯のせゐでふくらむわけではない。
前を羽織紐で結んでゐるので、自然と背中の部分がふくらむやうになつてゐるやうだ。
さう。
羽織紐ね。
どうするかね。

普通に襟から細いものを編み出すつもりでゐたのだが。
ループのやうなものを編むか編みつけるかして、そこに紐を結はへつけるやうな感じでもいいかなあといふ気がしてゐる。
紐だけ付け替へられるやうにする、といふ寸法だ。
そこまでやらなくてもいいかな。
以前、タティングレースでクラスプ型のボタンといふかフックといふかを作つてゐる人がゐた。
あれを真似してもいいかもしれないなあ。
袖無し羽織からは遠ざかつてしまふけれど。

いづれにしても、せつせと編まないと冬が終はつてしまふ。
お幸を見ても、袖無し羽織は結構丈が長い。
まあそこは、自分好みの丈にしてしまつてもいいのかもしれない。

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