ふり返りと抱負
カレンダー型の今年の予定表を見ると、土日はほぼ芝居か映画か落語で埋まつてゐる。
土日両日とも出かけてゐることも多い。
名古屋で文楽を見た次の週に博多座で芝居を見て、その翌週には飯田市川本喜八郎人形美術館の展示替へ後の展示を見に行つた、などといふのもある。
よくやつたなあ、我ながら。
ほんたうは、土日のどちらか、できれば日曜日には予定を入れたくない。
そして、月に一度くらゐは土日両方とも予定のない日を設けたい。
去年はそれができてゐたはずなのだがなあ。
今年はなぜできなかつたのだらう。
来年は土日のどちらかは予定を入れず、月に一度は土日両日とも予定のない日を作りたい。
さう思つてゐるのだが、もう二月までは週末は予定でいつぱいである。
をかしい。
どうしてかうなつてしまふのか。
毎年この時期になると、「来年はもうちよつと芝居に行く回数を減らさう」と思ふ。
あちこちの劇場で芝居がかかつてゐても、全部には行かないことにする。どうしても行きたいものにかぎる。
行きたいものがかさなつてしまつたら、それは仕方がない、行くけれど、それ以外は行かないやうにする。
なぜ芝居に行く回数を減らさねばならないのか。
行きたくないわけではない。
時々、生来のひきこもり気質から「今日は芝居には行かずに一日家にゐたいなあ」と思ふ日もあるけれど、行つてしまへば楽しい。
それなのにどうして減らさなければならないのか。
ひとつには、先立つもののせゐだ。
先立つものがない。
ないわけぢやないが、無駄遣ひのやうに感じる。
見に行つて、とんでもなくつまらない芝居である可能性もある。
もうひとつには、家にゐて部屋の片づけなどをしなければならないといふのもある。
全然家にゐないとまつたく片づかないんだよね。
去年のいまごろもおなじやうなことを云つてゐたやうに思ふけれど、「分相応」、これを座右の銘にして来年は過ごすつもりだ。
もう一月二月の予定はどうしやうもないけれど、ね。
そして、毎年おなじことを誓つてゐるやうな気がするけれど。
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