こんなかばんが好き
ル・ボナーのミセスといふかばんを愛用してゐる。
愛用してゐるが、ミセスは自分の好むかばんの要素をあまりもつてゐない。
やつがれの好きなかばんは
- 手頃なサイズのポケットがたくさんある
- かばんの外に定期券入れを入れるところがある
- かばんの外または取り出しやすいところにiPhoneを入れるところがある
- メイン部分にファスナーがついてゐる
- 鍵などを提げるフックがある
- 持ち歩きたいものが全部入る
- ちいさい
6と7とはその時々によつて満たすこともある。
かばんを選ぶときは、1の「手頃なサイズのポケットがたくさんある」ことを重要視してゐる。
きまつた場所にきまつたものをいれたいからだ。
さうすると、入つてゐないときにすぐ気付くし、なにより取り出しやすい。
最近はバッグインバッグも種類が増えてゐて、それでなんとかなるのかもしれない。
ミセスではまだ試したことがない。
ミセスは、外にピタポケットがひとつ、中にファスナーつきのポケットがひとつあるだけで、あとは広い空間があるだけだ。
正直云ふと、ときどきiPhoneを見失つてしまひ、即出てこなくて苛々することもないぢやない。
でもそれも「だいたいこの位置に入れる」ときめてゐるので、それほど大過のあるわけぢやない。
4のファスナーがないといふのが買ふ前は不安だつた。
やつがれは、かばんのファスナーは閉めることにしてゐる。
「閉めるだらう、普通」くらゐに思つてゐる。
世の中を見渡すとかばんのファスナーを開きつぱなしにして遣つてゐる人が多いので、少数派なのかもしれない。
遣つてみると、ミセスにファスナーがないのはあまり気にならない。
肩にかけたときに、うまいこと口が閉まるやうになつてゐるからだ。
6と7とは矛盾した条件だ。
なんでも入るのにちいさいかばんなんて、あるわけがない。
持ち歩く荷物のすくない人だつたらあるかもしれないが、やつがれはない。
でも今日はミセスひとつで済んでゐる。
6の条件を満たしてゐる。
分厚い四六判以上のサイズの本を持ち歩かなければ、6の条件は大抵は満たすと思つてゐる。
ちいさいかばんが好きだけど、A4サイズの書類は入るといいよなあ、と、これまた矛盾したことを考へてゐる。
ミセスはA4サイズの書類を入れるにはちよつとちいさい。
A4サイズのクリアファイルを入れて、その中に書類を入れて端の曲がるのをからうじて防止できるくらゐだ。ほかの荷物は最小限にして、ね。
国立劇場の筋書を入れるのはむづかしいが、歌舞伎座の筋書なら問題なし。
最近は筋書・番付も買はなくなつて久しいけどね。
ミセスは、また肩にさげたときはちいさく感じるかばんでもある。
実際にはそんなにちいさいわけではないので、通勤時の満員電車では邪魔にされることも多いんだけどね。
やつがれのミセスの色はヴァイオレットだ。
シュランケンカーフのヴァイオレットは大変に好きな色である。
でも春先とか夏に遣ふのはちよつとためらはれたりもする。
遣つてるけどね。
余裕さへあれば、もうちよつと明るい色のミセスもほしいんだけどな。
そんな贅沢は許されさうにない。
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