すべり目の模様をきれいに編みたい
Twisted Tweed Socks を編み終へた。
九月二十九日に編み始めて、編み終はつたのが十一月五日。
水通ししてできたのが十一月六日。
毛糸のラベルの写真を撮つたつもりで忘れてゐたやうだ。
毛糸は Opal のものだ。
針は0号五本針を用ゐた。
編み方には輪針を遣つて Magic Loop で編むことになつてゐる。模様の関係だらうとはここにも書いた。
模様編みの部分は、すべり目三目の表目三目のくり返しだ。すべり目が針と針とのあひだにくると裏に渡す糸の加減が面倒くさいので、針二本で編める輪針を用ゐるやうに指定してあるのだらうと思つてゐる。
このくつ下は、螺旋状に模様が浮き出るやうになつてゐる。
水通しして整形したらちよつとは模様が出るやうになるか知らんと思つたが、さうでもなかつた。
「すべり目にすると裏に糸が渡つて編み地が二重になるのであたたかいくつ下が編める」といふ当初の目的は果たせてゐるのでよしとしたい。
すべり目を用ゐた模様に、eye of partridge stitch といふ模様がある。
四段二目一模様で、一段目ですべり目と表目を編む。
二段目は前の段のすべり目も表目も全部編む。
三段目は一段目ですべり目にした目は表目、表目にした目ははすべり目にする。
四段目は二段目とおなじ。
かういふ編み方だ。
かうすると、編み地がでこぼこして、ヤマバトの目のやうな模様になる、といふんだらうな、たぶん。
eye of partridge stitch は、かかとに用ゐることがある。
かかとの flap 部分に用ゐると、ちよつと可愛い。
かかとの flap 部分は、よくある編み方では奇数段はすべり目と表目をくり返し、偶数段は全部編むものだ。
eye of partridge stitch にすると、おなじやうな編み方で編み地に変化が起きる。ここが楽しい。
たまには気分を変へて eye of partridge stitch にしてみやうと思つて編んでも、あまり効果がなかつた。
編み地のでこぼこがきれいにでないのだ。
下手だからだなあ。
ずつとさう思つてゐたのだが、あるとき eye of partridge stitch の編み地がきれいにできたことがあつた。
脚と甲とが全体的に eye of partridge stitch の模様のくつ下を編んだときのことだ。
心持ちゆるめに編むと、編み地のでこぼこがきれいに出るのだつた。
かかとを編むときはいつもできるだけきつく編むやうにしてゐる。
もともと手がちよつとゆるいんだよね。
そんなわけで、Twisted Tweed Socks も心持ちゆるめに編んでみた。
その方が模様がきれいに浮き上がるのではないかと思つたからだ。
しかし、思つたほどきれいにはならなかつた。
毛糸自体の模様がよくないのかとも思つたが、どうもそれだけではないやうだ。
おそらく模様がきれいに浮き出るやうに編むコツがあるはずだ。
一足編むあひだに、そのコツに気づくことができなかつた。
無念である。
くつ下が仕上がつたので袖無し羽織に着手するかと思つたところ、先の秋冬に編みかけのまま放置してゐたショールがあることを思ひ出した。
昨日はそれを引つ張り出してきてせつせと編んでゐた。
今月いつぱいはかかるかなあ。
袖無し羽織は遠いなあ。
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