お休み中
タティングレースはお休み中だ。
先日書いた極細毛糸の「なーんも考へてゐないモチーフつなぎ」もこんなところでとまつてゐる。
このシャトルは、クロバーのタティングシャトルフローラのひとつだ。
フローラが出るまでは、クロバーの鼈甲模様のシャトルを愛用してゐた。
五色のシャトルは色合ひがあまり好きになれなかつたからだ。
明るい原色といふのが好みに合はなかつた。
フローラは赤紫色といふか、ちよつとしぶくて淡い牡丹色の濃淡で、わづかに透けてゐるところがいい。
鼈甲模様が好きなのもちよつと透けた感じがするからだらう。
シャトルの先にはあまり頼つてゐないつもりでゐた。
欠けてみて、かなり使つてゐることに気がついた。
毛糸は毛のせゐで糸がもけもけしてゐる。
ピコを作つても、細く短い毛のせゐで穴がふさがつてしまつて見える場合もある。
角つきのシャトルの先よりは細いかぎ針を使つた方がいい。
かぎ針を使つた方がいいのは毛糸の場合に限らないか。
そんなわけで、シャトルの先はできるだけ使はないやうにしてゐた。
そのつもりだつた。
でもさうでもなかつたんだな。
間違へた結び目をほどくときはシャトルの先を使つてゐる。
毛糸で結ぶと、きちんと結び目を芯糸にうつせたはずが次の目を結んだときにもとにもどつてしまふことがある。
かういふときはちよちよいとシャトルの先を使つてゐた、といふことに気がついた。
すまん、シャトルの先よ。
いままで君のことを軽んじてゐたやうだ。
許してくれたまへ。
そんな気持ちだ。
そろそろ年賀状用のモチーフの用意を始めないと間に合はない気もしてゐる。
「なーんも考へてゐないモチーフつなぎ」とかやつてゐないで、モチーフ作りためモードに入るときがやつてきたやうだ。
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