タティングレースのネクタイ
タティングレースのネクタイを整形してみた。
Jan Stawasz の「Tatting Treasures」に出てゐるネクタイを DMC Cebelia #20 で作つた。
整形するときにピンは打たなかつた。広げて気になるところを手でのばしただけ。
ゆゑにだらしない部分もある。
でも糊付けするとカビが生えやすいしさ。
ピンを使はなくてもある程度はのびるし。
使つてゐたら皺も寄るわけでね。
云ひわけである。
ピンを打つのがめんどくさいだけだ。
方眼罫の上で整形するわけでもないしね。
ちいさいモチーフを九つつないだ菱形部分の真ん中のモチーフの周囲がきれいに円になるやうに整形できてゐるから、それでいいかな、といふ気もしてゐる。
整形のときにピンを打つのは、作つてゐる最中にどうにも波打つて仕方がないときだ。
波打つても手でのばせば大抵の場合はなんとかなる。
どうにもならないときに仕方なくピンのお世話になる。
ほんたうは、整形するときは方眼罫の上でピンをきちんと打つものだ。
わかつてゐてなぜできないのか。
できないのに「タティングレースをたしなみます」と公言してもいいのか。
いけない。
整形が終はつてはじめてレースはできあがる。
さうか。
やはり、やつがれにはタティングレースはムリか。
整形をきちんとするやうにするには、ちいさいものから作るのがいいのかな。
さうするとやはり栞かな。
今朝、即糸を巻けさうなタティングシャトルを並べてみて、そんなことを考へてゐた。
整形するときにはちやんとピンを打つことにして、さ。
と、書いておけばするだらうか。
しないやうな気もしてゐる。
ところでこのネクタイを使ふ場面を思ひつかない。
お蔵入りかな。
だとしたら、糊付けしなかつたのはやはり卓見だつたのかもしれないな。
自分で云ふのもなんだけど。
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