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Thursday, 13 October 2016

モンブランのボルドーとバーガンディレッド

モンブランのインキ・バーガンディレッドを愛用してゐる。

その昔、おなじモンブランのボルドーといふインキを愛用してゐた。
当時の Moleskine はいまのやうに万年筆で書くとにぢんだり裏抜けしたりといふことはあまりなかつた。思ひ出せる範囲では、モンブランのボルドー、ブルーブラック、レーシンググリーン、パイロットのブルーブラック、Dr.ヤンセンのシェークスピア、アウロラのブルーを使つてゐて、にぢみだとか裏抜けで悩んだことはなかつた。
Moleskine はもう当時の紙質にはもどらないのかな。
もどらないんだらうな。

ボルドーのインキはファーバー・カステルのペルナンブコの細字に入れてゐた。
はじめての Moleskine は2004年に使ひはじめて、ボルドーを入手したのは2005年になつてからだ。

Montblanc Bordeax & Burgundy Red

Moleskine のクリーム色の紙に、ボルドー色がよく映える。
とても気に入つて使つてゐた。
クリーム色の紙に、ボルドーとブルーブラックとで交互に書くと、いい感じのコントラストになつた。そこもよかつた。

バーガンディレッドの字は、ツバメノートの Rhodia 風メモ帳に書いたものだ。
こちらもクリーム色がかつた紙で、やはりバーガンディレッドがよくうつる。
比べやうもないけれど、ボルドーに比べて赤味が強いやうに感じる。
ボルドーはもうちよつと青がかつてゐるやうな気がする。
十年以上も前に書いたものしか残つてゐないから経年変化で実際のところはよくわからなくなつてゐるけれどね。
バーガンディレッドの方が赤い。
名前のせゐでさう思ふのかもしれない。
どちらも赤ワインで字を書いてゐるやうな気分になる。
バーガンディレッドは、血文字を書いてゐるやうな気分でもある。

Montblanc Bordeax & Burgundy Red

そんなわけで、「トミノの地獄」の冒頭部分なんだな。

姉は血を吐く
妹は火吐く
可愛いトミノは寳玉を吐く

ボルドーやバーガンディレッドにふさはしい詞章ぢやあるまいか。

こんな色、使ひ道がないでせう。
さういふ意見もあるだらう。
赤いから手紙には使ひづらい。
公的な場では使へない。
朱を入れるならいいかもしれないが、それ以外だとひたすら個人的な用途で使ふしかない。

いいんぢやないかな。
他人には云へないやうなことを書き記すのに使へば。
血を吐くやうな思ひがあるならそれを綴つてもいい。
あるいは目一杯おどけた内容を書くのも一興だ。

最近使ひはじめたばかりの手帳をぱらぱらめくつてみると、「使ひたくないことば」だとか「狂鬼人間」、「インテリの悪」、「悪い奴が悪いことをするときはもつと用意周到にやるものだ」とかいふ文字をバーガンディレッドで書いてゐる。

「狂鬼人間」あたりはもつと違ふ色で書きたいところだねえ、ほんたうは。

Montblanc Bordeax & Burgundy Red

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