メビウスの輪を編む
パピーのアンパトスーリで編んでゐる cowl はあと少しといふところまできてゐる。
三玉あつて全部使ひきるつもりでゐたけれど、一玉で終はりにすることにした。
のこりの二玉でなにか違ふものを作らうと思つてゐる。
一玉で終はりにする所以は思つたよりネックウォーマが長くできたのと、編み始めにうつかりねぢつてしまつてメビウスの輪状態になつてしまひ、あまり長いと編みづらくなるからだ。
メビウスの輪状にしてしまふと、編みながら編み地を針の先に送るのがちよつとやつかいなんだよね。普通の状態よりもたつくのだ。
最初からメビウスの輪にするつもりなら、長くなると編みづらくなるのも覚悟するんだけどね。
うつかりだからね。
うつかりを修正せずにきたのは、メビウスの輪状態のネックウォーマが好きだからだけどさ。
メビウスの輪にする手法には大きくは二つある。
最初からメビウスの輪状態にして編む方法と、長く編んで最後にねぢつて両端をつなぐ方法だ。
どちらが楽かといふと、おそらく長く編んで最後にねぢる方だらうといふ気がする。
長さをはかりながら編めるし、編みながら編み地を送るときの手間がはぶける。
この方法の問題は、両端をつなぐのが手間だ、といふことだ。
メビウスの輪には裏表がない。
ないことはないが、裏も表も外に出てしまふ。
したがつて、つなぐときも裏表のできない方法を選ぶ必要がある。
単にメリヤス編みならメリヤスはぎで解決するのかな。
かのこ編みとか縄編みを入れた裏目表目がある編み地のやうな場合、目を見ながらはぎ方を変へる必要がある。
つなぎ目くらゐわかつてもいいよ、といふのなら一番やりやすい方法でつなげばいいんだけどね。
最初からメビウスの輪にして編む場合は、最初の編み目と最後の編み目をつなぐときにうまいことねぢる必要がある。
またはメビウスの輪の作り目をして編むか、普通に作り目をして作り目の下からも目を拾ふやうにするか、だ。
うまくねぢれればこれが一番かんたんかもしれない。
メビウスの輪の作り目は作り目から目を拾ふのに結構苦労する。しない方法もあるのかもしれないが、残念ながら知らない。
そんなにまでしてメビウスの輪状のネックウォーマを編む必要があるのか。
ないね。
ないけど編むんだね。
楽しいもの。
できあがつたものも普通の輪に編んだものとはちよつと違ふしね。
「躰に沿ふ」感じがするんだよね。
先週、突然気温が下がつてきたが、今週は上がる予報だ。
暑さ寒さも彼岸まで、といふことばはもう通用しないのらしい。
この秋冬は念願の羽織、それもひとまづは袖無しの羽織を編むつもりでゐる。
まだ着手には早いかなあ。
編めたら俳諧の宗匠みたやうな気分で羽織るつもりでゐる。
それには頭巾状の帽子も必要か知らん。
帽子なら多少は暑くても編めるかな。
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