来年の手帳二転三転す
来年の手帳はシステム手帳に一本化するつもりでゐた。
今週、その考へをあらためた。
スケジュール帳はシステム手帳、だらだら長い文を書くのは綴じ手帳といふ、いまの二冊体制で行くことにした。
なぜ一本化をあきらめたのか。
有り体に云ふと、我が家には未使用の綴じ手帳がたくさんあるからだ。
Smythson の Panama で六冊、Moleskine のポケットサイズはちよつと数へるのが怖いくらゐある。といつて、まあ十数冊といつたところだとは思ふ。
Moleskine のポケットサイズ一冊をだいたい三ヶ月くらゐで使ひ終はるので、補充しなくても五年はいける寸法だ。
使ふだらう? かういふ状況ならさ。
好きで買つたんだもの。
なにを云つても、Panama と Moleskine とは使ひやすい。
使つてゐて一番書き込む手帳がこの二冊だ。
綴じ手帳を使はない手はない。
余分なことを書き散らしてほかのしなければならないことをしないといふ弊害はないわけぢやあないけれど。
それに、システム手帳は、長い文を書くのには向かない気もしてゐる。
一番問題なのは中央のリングだ。
右利きの人なら左側、左利きの人なら右側のページが書きづらい。
リングに手があたるからだ。
あたりにくくする工夫といふのはあつて、やつがれもそれを採用してはゐる。
書きづらい方にリフィルをできるだけ入れて、かさ上げするといふ方法だ。
これは確かに利く。
利くけれど、ものすごく書きやすくなるかといふとさうでもない。
リフィルをリングからはづして使ふとか、書きづらい方には書かないやうにするといふ手もある。
でも一々リングからはづすのつて、めんどくさいよね。
絶対つづかない気がする。
すくなくともやつがれは。
書きづらい方には書かない手法は、実は綴じ手帳を使ひはじめたときに採用してゐた。
書かずにあけておいて、見返したときに追記しやいやうにしてゐたのだ。
つまり、書くことが前提で空白にしてゐた。
だからこの手法も使ひづらい。
ぢやあシステム手帳が全然ダメかといふと、そんなことはない。
ちよつとしたメモを書くにはいいし、スケジュール管理にもいいんぢやないかな。
必要なリフィルだけ選んで入れればこれ一冊で済む。
「シン・ゴジラ」を見てゐると、官僚にはシステム手帳派が多いんぢやないかといふ気がする。
巨災対の森課長がさうだし、大臣にメモを渡すときの用紙がシステム手帳のリフィルのやうに見受けられるからだ。
といふことは、システム手帳つてやつぱりいいんぢやない?
それと、最近、自分なりの Bullet Journal の使ひ方ができるやうになつてきたな、と思へるやうになつてきたのも大きい。
Bullet Journal はもともとは綴じ手帳を使ふことを想定してゐる。
でも、システム手帳でもいいと思つてゐる。
以前も書いたやうに、綴じ手帳で Bullet Journal を実践する場合、ノートが中途半端な状況のときに月をまたぐことがある。
ページがあまるときは、個別INDEXなどのまとめページにするなどの使ひ道があるからいい。
でも、あと二三日で来月になるのに、もうノートがない、なんてなときはどうする?
付箋でも使ふか。
それともおなじサイズの紙を貼り足すか。
いづれにしてもめんどくさい。
そこいくと、システム手帳ならリフィルを追加するだけでいい。
ふり返りだけは一週間なり一ヶ月なり自分で決めた期間できつちりすれば、いいんぢやないかな。
いまのところ、予定の管理はスライド手帳、日々の細かいタスク管理と実績管理は Bullet Journal といふ感じで行つてゐる。
これが結構しつくりきてゐる。
そんなわけで、来年もこの方式でいくつもりだ。
いまのところは。
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