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Tuesday, 13 September 2016

進んでゐるはずなのにさうは思へない時

タティングレースのネクタイは進んではゐる。
進んではゐるが、「進んでゐるなあ」といふ実感に乏しい。
さういふ状況だ。

Jan Stawasz の Tatting Treasures に掲載されてゐるネクタイを作つてゐる。
このネクタイは両端にひし形のモチーフがあつて、そのモチーフをエジングで縁取りつつモチーフをつなぐ部分も作る、といつた形をしてゐる。
現在は両端のモチーフはつなぎ終へて、モチーフとモチーフとのあひだのエジング部分の復路に入つたところだ。

平日は昼に毎日作つてゐるので、まつたく進んでゐないといふことはあり得ない。
だが進んだといふ感覚があまりない。
糸を接いだりするとその分手間がかかるから、といふこともある。
また、糸接ぎがない場合でも一日八模様くらゐしか進まないから、といふこともある。
往路は長さを見ながらだつたからちよつと時間がかかつたけど、復路は往路分につないでいけばいいだけなので、ちよつとは進みが早いかな、といつたところだ。
気分的な問題だけれども。

あみものでもさうだけれども、かういふ「進んでゐるんだけれども全然さうは見えない」といふ状況をどう乗り切るか。
ここが案外大事な気がする。

あみものだと、セーターやカーディガンの袖を編んでゐるときにありがちだ。
袖は、案外編みでのあるパーツである。
肩から袖口までつて結構長さがあるし、増減目はあるし(ない場合もあるけれど)、思つてゐたよりも時間がかかることが多い。
しかも、左右両方編む必要がある。

これを乗り切るには、左右同時に編む、といふのが好手だ。
長めの輪針を使へばそんなにむづかしいことではない。
左右同時に編むと、増減目もおなじ段でできるのがいい。
これは、前開きのカーディガンやヴェストの前身ごろにも使へる手だ。
左右の前身ごろは同時に編むやうにしてゐる。その方が増減目の間違ひが少ないからだ。

でも今回の場合はかういふ手は使へないんだよなあ。
ひたすらひたすらリングを作つてはつなげ、ブリッジを作つていくしかない。

進まない状況がつらいか、と訊かれると、実はそれほどでもないんだけどね。
問題は、ここにかうして書いてゐても載せるに足るやうな写真が撮れない、といふことだ。
先週となにが違ふの、といふやうな写真にしかならないからだ。
先週分と並べて掲載するといいのかもしれない。
と、これはいま思ひついた。
でも、先週分の写真が今週分と比べてわかりやすいやうなものかといはれると、さうぢやないんだよな。
写真も考へて撮らねばならないといふことか。
やれやれ。

そんなわけで、タティングレースのネクタイは楽しく作れてはゐる。
先週も書いたとほり、これができあがつたあと、なにを作るかはまつたく思ひつかないのだが。

極細毛糸が見つかつたから、ちいさいショールのやうなものでも作らうかなあ。

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