2016年8月の読書メーター
2016年8月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1389ページ
ナイス数:13ナイス
The World According to Star Warsの感想
最初のうちは「ものすごく好きなことを書いてるのを読むのつておもしろい」と思へてゐたのだが、段々と「いや、それは贔屓目に見過ぎだらう?」「憑拠を示せよ、憑拠をよ」といふことが増えてきてちよつと萎える。スターウォーズとスタートレックを比べる必要とか、ないと思ふんだよね、ボカァ。でもまあ、「仕方ないな、この人、スターウォーズが大好きなんだもの」と流して読めばいいのかもしれない。
読了日:8月5日 著者:CassR.Sunstein
桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活 (文春文庫)の感想
過去に図書館で借りて読んでひどく落ち込んだのだけれども今回買つてしまつた。そして読んでまた落ち込む。まるで学習してゐない。クワコーが他人とは思へない。この、自分ではなにひとつ責任を取らうとはしない、なにもかも人やもののせゐにする、クワコーの態度・姿勢はまるで自分だ。なんてダメでヘタレで最下流なんだらう。違ふところがあるとしたらそれはあちらは作り話でこちらは現実といふことだ。ああなんていふことだらう。
読了日:8月10日 著者:奥泉光
戦争とは何だろうか (ちくまプリマー新書)の感想
あとがきに「この本は、戦争が善いとか悪いとかの立場から書かれたものではありません。(p183)」とある。さう思ひつつ書いたのだらうとは思ふが、読んでゐると「やつぱり戦争は悪いと思つてるんでせう?」と思つてしまふ。「テロ」といふ略語については同感。「反省排除の作用がこの語にはあります。(p138)」そのとほりだよ。安易に「テロ」とか云うてちやいかん。
読了日:8月15日 著者:西谷修
酒肴酒 (光文社文庫)の感想
読んでゐると食べるよりも飲みたくなつてくる。それこそ時間など考へずに朝から晩までそれもおいしいと思ふお酒を飲みつつ、「あら、日が暮れてしまひましたねえ」なんぞと長閑にかまへつつ飲みたい。このあたりから「時間」につながるのかな、などとも思ふ。
読了日:8月23日 著者:吉田健一
The Art of War (Chiron Academic Press - The Original Authoritative Edition)の感想
「費留」をどう訳してゐるのか気になつてゐたのだが「戦には勝つてゐるのに成果があがらない場合、it's disastrous.」つてなつてて、そらそーなんだけど、でもでも、「費留=disastrous」ぢやないだろー? 日本語にもちよつとないしなあ。むづかしいのかなあ。あと、「死生之道」とかの道が全部大文字の「Tao」になつてるのも気になつた。それは「Tao」ではないのでは? それとも英語では「Tao」は老荘的な「道」よりも広い意味を持つてゐるのか知らん。アミオ訳のやうなことはなくてよかつた。
読了日:8月25日 著者:SunTzu
不死蝶岸田森 (ワイズ出版映画文庫 13)の感想
故人を偲ぶ書なので「いい人だつた」「いい俳優だつた」話満載で、わづかに岸田今日子がチラリと弱点を口にする程度。ただ「剣道」といふのはさ、九頭龍だつたか(違つたかも)の立ち回りで時折どうにも安定感に欠けるあれは踊りから来た殺陣ぢやなくて剣道のだからだよねつていふ話なんぢやないの、とかつひ深読みしたくなるところをぐつと抑へて、「惜しい人を……」と思ひつつ読む本。「徳川家康」の明智光秀は見てみたかつたねぇ。
読了日:8月28日 著者:
読書メーター
« 吸血鬼とか芝居とか | Main | Immortal なてふてふの話 »
Comments