Too Lacy to Wear
タティングレースのネクタイはちやくちやくと進んでゐる。
Jan Stawasz の Tatted Treasures に掲載されてゐるネクタイを作つてゐて、ネクタイの両端にある菱形のモチーフを作り終へ、現在は縁を作つてゐるところだ。
縁といはうか、菱形同士を結ぶ部分、といはうか。
エジングを延々と作る感じだ。
ここにも書いたとほり、エジング部分に入つた方が進みが早い。
そんな気がする。
菱形部分は、六弁のちいさな花のモチーフをつなぐ。モチーフがひとつできるとそこで一区切りできてしまふ。
それでなかなか進まないし進んだやうな気もしないのだ、とはこれまた以前書いた。
実際に早いのかどうかはわからないけどね。
比較しやうがない。
せいぜい目数を数へて一日にどれくらゐ進んだか比較するくらゐだらうか。
六弁の花のモチーフは、最後の方は一日ひとつ作つてゐた。
昼休みのあまつた時間に作るので、正味十五分くらゐだらうか。
中のリングが13目、外の花びらが12目だから、全体で150目かな。
モチーフによつてはほかのモチーフとつないだりするから、そこでまたちよつと時間がかかるけど、そこはエジングも同じなので考へないことにするか。
すると、10目/分だつたのか。
なんて遅いんだらう。
と思つたが、考へてみたら糸端の始末もしてゐるのでそんなに遅いといふわけでもないのかもしれない。
ちいさいモチーフとエジングとでは速さの比較にはならないな。
エジングの場合、シャトルに巻いた糸が切れたときに糸端の始末が発生する。
あるいはエジングの最初と最後に。
それまでは淡々と結んでいくだけだものな。
ところで、Jan Stawasz の本では、ネクタイの両端は左右非対称になつてゐる。
片方は菱形だが、もう片方はちよつと大きくて菱形をふたつ重ねたやうな形になつてゐる。すこし大きめの菱形の中央部がくびれたやうな形、とでもいはうか。
最初はさう作らうと思つてゐたのだが、菱形を作つたときに思つてゐたより大きくなつてしまつたのでやめた。
あまりに「レーシー」なのもどうかと思つてさ。
していくところがなくなるでせう、過度に「レーシー」だと。
「マスケティアーズ」といふドラマがある。
最初の三回くらゐを見て「なにかが違ふ」と思つて見るのをやめてしまつた。
一応、「三銃士」がもとのドラマだといふ。
なんかなー、こー、もーちよつと、「レーシー」だつたら見たのになあ。
「三銃士」とかのよさつて、男女問はず衣装にふんだんにレースが使はれてゐることだと思ふんだよね。
シャツなんかでもムダにドルマンスリーブでゆつたりしてゐてさ。
さういふのがいいのになー。
わかつてないなー。
そんな世の中だからだらうか、過度に「レーシー」なのはやつぱりちよつと気恥づかしいやうな気がする。
ネクタイにしても、だ。
いや、ネクタイだから、かもしれない。
できあがつてみないとなんともいへないけどね。
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