Lacy Baktus in Progress 2016 夏
パピーのピマデニムで編んでゐる Lacy Baktus は、減らし目に入り、快調に進んでゐる。
Lacy Baktus は、細長い二等辺三角形になるスカーフといふかショーレットで、片方の鋭角から編み始める。八段一模様で、前半は四段に一度増やし目をし、後半は四段に一度減らし目をする。
Lacy Baktus は、Baktus といふスカーフといふかショーレットにレース模様を入れたものだ。Baktus はガーター編みで編む。
Lacy Baktus にしたわけは、さうすれば少ない糸の量でそれなりの長さのスカーフになるだらうと思つたからだ。これは前回も書いた。
思惑通り、少ない糸でそれなりの長さが出るやうだ。
ピマデニムは一巻き125m/40gだつたかな。結構長さがある。
おそらく二玉でちやうどいい大きさの Lacy Baktus になるだらうと見てゐる。二玉で足りなくてもポシェットを編んであまつた糸があるので、それでなんとかなる計算だ。
針は七号、と、これも前回書いたな。
糸のラベルには大きい方の針は5号と書いてあるけれど、すこし太い針にした。レースつぽくするにはその方がいいかな、と思つたからだ。
編んでゐて、今後の課題だなー、と思ふ点がふたつある。
ひとつは一目内側の増やし目をきれいに編む方法。
もうひとつは伸縮性にとぼしい糸での二目一度を楽に編む方法だ。
前半の増やし目は、一段目で一目内側にかけた目を二段目で編むといふ編み方だ。
減らし目は一目内側で二目一度を編む。
なぜか端の線は減らし目の方がきれいに出る。
増やし目はかけ目にして次の段で編むよりも目と目とのあひだにわたつた糸を引き上げて編んだ方がきれいになるのかなあ。
あるいはいはゆる knit in front and back 方式か。
ぱつと見てわかるくらゐ増やし目側と減らし目側とで端のラインが違ふんだよね。
最初増やし目だけしてゐたときは、整形するときにきれいにのばせばいいかー、と思つてゐたけれど、編み方を工夫する必要があるのかもしれない。
ピマデニムは編みやすい糸である。
編みやすい糸ではあるけれども、綿の糸なので毛糸よりは伸縮率が低い。
したがつて、レース模様部分の二目一度とかけ目とをくり返す部分はちよつと編みづらい。
とくに二目一度を編むときは「えいや」と力を入れて編んでゐることがある。
これ、なんかもつと楽に編むことはできないのかね。
もつとゆるめに編めばいいのだらうか。
でもさうするとだらんとしさうだしねえ。
いはゆる「左上二目一度」で編んでゐるのだけれど、「右上二目一度」の方が楽だつたりするのかな。
これも楽だからといつていまさら変へることはできないので、今後の課題かな。
……といふことは、今後また Lacy Baktus を編むことがある、といふことだらうか。
うーん、どうかなあ。
この秋冬は、マフラーを編んでみやうかな、と思つてはゐる。
ここ数年、首回りのものといつて、cowl といふか、ネックウォーマのやうな筒状のものばかり編んできた。
久しぶりに長いマフラーなんかいいんぢやないか。
さう思つてゐる。
そこでもう一度 Lacy Baktus に挑戦するか。
するかなあ。
するときは、増やし目と二目一度とには気をつけたい。まあ、二目一度は毛糸なのでそんなにつらいことはないとは思ふけど。
この秋冬は、袖無しの羽織を編んでみやうかと思つてもゐる。
これは「鬼平犯科帳」を見てゐるとお頭が着てゐたりするのを見かけるからだな。
ちよつと幅の広いマフラーを二枚編んでつなげるやうなかたちかな、などと考へてゐる。
糸はかるいのがいいだらうからフェルテッドツィードにするつもりだ。色違ひで何玉かまとまつた数があるのでね。
まだまだ暑い日がつづくといふのに、あみものに関してはこんなことばかり考へてゐる。
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