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Thursday, 28 July 2016

オタマトーンでなんとなくマーラー

毎日のやうにオタマトーンDXと戯れてゐる。

もともとオタマトーンを持つてゐたのだが、あるとき電池を交換してもうんともすんとも云はなくなつてしまつた。
うんともすんとも云はなくても愛い奴で、いまでも捨てられずにゐる。

DXを買はうと思つたきつかけは、五月の連休にこれといつて予定を入れてゐなかつたからだつた。
連休中、ぼんやりオタマトーンと戯れたらどうだらう。
さう思つたのである。

オタマトーンとは、リンク先をごらんいただければ一目瞭然、明和電機の販売してゐる楽器である。
八分音符といふか、オタマジヤクシのやうな形をしてゐて音が出るからオタマトーン。
わかりやすい名前だ。

オタマトーンは電池で動くので電子楽器といつていいだらう。
長いしつぽの部分を押すと口から音が出るやうになつてゐる。
口に近づくほど高い音が出る。
弾いてみると、ちよつとノーフレットの弦楽器のやうな感じだ。やつがれは三味線のやうなイメージで弾いてゐる。

ノーフレットであることに加へ、音程が不安定なのがオタマトーンの特色でもある。
話によるとその日の気温などによつても音程が異なるさうだ。
まあ、楽器つてそんなものだよね。
そこで弦をしめたりゆるめたり、管楽器であれば吹き込む息を制御したりして音程を整へる。
オタマトーンはさうはいかない。
仕方がないから押さへる場所を微妙に変へてみたりするのだが、功を奏さない場合もある。
多少音痴でもOK。
それくらゐのゆるさが特徴でもある。

オタマトーンDXは、オタマトーンよりも大きい。
したがつて、音域も広い。
オタマトーンだとちよつと音域の幅がもの足りなかつたので、この機会にDXを手に入れてみたわけだ。

案の定、なにを弾いても音痴だ。
ノーフレットだから思つたやうな音が出ないこともしばしばある。
でもやめられないんだよねえ。

そのうちノーフレットの自由さにも気づく。
ギターだとこことこことのあひだの何弦目を押さへるとこの音が出る、といふ仕組みになつてゐる。
オタマトーンにはそれがない。
なんとなく押してみて、なんとなく「これはドだな」と思つたら、指をすべらせてみてなんとなくレのあたりとかなんとなくソのあたりとかを押してみる。
なんとなくあつてゐればOK。
違つたら音を探ればいい。
ピアノだと別のキーを押さないといけないけれど、オタマトーンの場合はちよつと指の位置をずらせばこと足りる。
気楽で、かんたんだ。

オタマトーンDXでなにを弾くのか。
大抵は頭にぽつと浮かんだ曲を弾いてみる。
「Gメン'75」の主題曲とか、「ああ人生に涙あり」とかをよく弾いてゐる。
あと、気がつくとドヴォルザークの「「新世界」より」の第二楽章は短調の部分とか、マーラーの「巨人」の第三楽章とかを弾いてゐることが多い。
ことにマーラーは、原曲のどことなくファンキーな雰囲気がオタマトーンのゆるい音とあふんだなあ、これが。
原曲は二短調だと思ふのだが、オタマトーンで弾くときはあまり気にしない。
気にすると音域が足りなくなつてしまふしね。

シベリウスの「カレリア組曲」は第二楽章のコーラングレのソロなんかもいい感じだ。
あくまでもいい感じに弾ければ、だけど。

この「いい感じに弾く」のがオタマトーンはむづかしい。
音感のいい人とか、もともとノーフレットの楽器に慣れ親しんだ人、勘のいい人はいいのかもしれない。
でもやつがれのやうにピアノでさへたたくべきキーを間違へるやうな人間にはとてつもなくむづかしい。
よくも毎日戯れてゐるな、と思ふが、上達しやうとか思つてないからできることなんだらうな。

まれにいい感じに弾けることもある。
いい感じに弾けて、「今日はイケてるぜ」と思つてさらにら弾くとメタメタになつたりするのもオタマトーンだ。
……やつがれだけか、そんなのは。

もーちよつとオタマトーンにふさはしい曲が弾けたらいいのだけれど、なかなか思ひつかない。
耳に入つてくる曲をかたつぱしから弾いてみたらなにか見つかるかな。

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