どんどん考へることが卑しくなつていく
Moleskine の価格が上がるといふ。
最近、なにかと値上がりする話ばかり聞く。
九月の文楽公演もさうなのらしい。
文楽公演は以前から安過ぎると思つてはゐたけれど、実際にあがるとなるとやはり苦しい。
国立劇場に関して云ふと、十月から十二月にかけて上演される「仮名手本忠臣蔵」の通しもいつもよりすこし高めになるのださうな。その後戻るかどうかはきまつてゐないといふ。
いろんなものの価格があがるのは、ある程度は仕方のないことだとは思ふ。
しかし、なぜこの時期なのだらう。
来年の四月には消費税率が上がる。
さうしたら、高くなつた金額にさらに消費税率分が上乗せされることになる。
すこし前から、この先芝居は見に行かないかもしれないな、と思ふやうになつた。
見たいと思ふ役者がゐなくなるだらうから、といふのが主な理由だつた。
でも、いまは「芝居見物なんて贅沢はできなくなるだらうから」といふ思ひの方が強い。
七月の歌舞伎座にしても、花形公演だといふのに金額は通常の大歌舞伎公演と変はらない。
といふことは、九月の秀山祭の金額はさらにあがる可能性がある。
こんなことを考へ出したら、もう「好き」とはいへないのかな。
そんなことも思ふ。
Moleskine は、ポケットサイズについていへば三年分くらゐはある。
Moleskine ばかり使ふといふことはいままでなかつたので、もつともつだらう。
Moleskine の代はりをさがすのが難だなあ。
ダイソーの手帳がいいとは聞くけれど、行動半径の中にダイソーがないのが痛い。キャンドゥはあるんだけどなー。
Moleskine が値上がりするといふことは、その他の手帳やノートも追随しないともかぎらない。
今後はなにを楽しみに生きていけばいいのかのう。
経済に貢献しないで楽しめることを探すしかないか。
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