久しぶりにタンク・トート
久しぶりにル・ボナーのタンク・トートを使つてゐる。
最後に使つたのが三月二十九日らしいので、ほぼ二ヶ月ぶりか。
使つたかばんの記録を見てゐると、やつがれのかばんの持ち方には大きくわけて二種類ある。
すべての荷物をひとつのかばんにまとめるか。
荷物を小分けにしてかばんとサブバッグ的なものを持つか。
ひとつにしたい時期と分けてひとつひとつのかばんは軽くしたい時期とがあるんだな。
ひとつにしたい時期には、タンク・トートやブロガーズトートといつた大きなかばんを持つ。
小分けにしたい時期には、ミセスやdumi、白い道さんのポシェットなどとあづま袋を持つ。
またはネコリュックとポーチとかかな。
ひとつにしたい時期と小分けにしたい時期との違ひはなにか。
わかつてゐることのひとつに、腰が痛いときは小分けになる、といふのがある。
当然ですな。
腰の痛い時期に大きなトートバッグはつらい。
かばんを躰に沿はせて重さを分散できればいいけれど、さううまくいかないことも多い。
さうすると、こぶりなかばんとサブバッグを持つことになる。
電車内でもサブバッグなら網棚に載せたりできるしね。
メインのかばんには社員証が入つてゐたりして、網棚に載せるのは厳禁なのだつた。
したがつて、大きいかばんをひとつだけ持つてゐる場合は、網棚に載せることができない。
これが悩みなんだよなあ。
年明け直後は、タンク・トートやブロガーズトートの中にバッグ・イン・バッグを入れてゐた。
社員証などはバッグ・イン・バッグのファスナーのあるところに入れて、電車に乗るときにはそれだけ取り出してトートバッグは網棚があいてゐれば網棚に載せたりしてゐた。
しかしこの方法には問題があつた。
いつバッグ・イン・バッグを取り出すか、だ。
網棚があいてゐるかどうかは電車に乗つてみないとわからない。
あいてゐるのを見て、すかさずバッグ・イン・バッグを取り出さうとしてゐるあひだに網棚が埋まつてしまつたりする。
あまり意味がない。
バッグ・イン・バッグ自体はほかの用途でも使へる。
とくにタンク・トートは内ポケットにファスナーつきのものとまちのないものが二つあるだけの箱のやうなかばんなので、中身を整頓する意味でもバッグ・イン・バッグは役に立つ。
出先ではバッグ・イン・バッグだけ持ち出せばいいやうにもできるしね。
しかし、大きいかばんは、電車の中ではときに邪魔になる。
自分はよくても周囲に迷惑だ。
さう思ふことがつづくと、小さめのバッグとサブバッグ、といふ時期がやつてくる。
最近は、ル・ボナーのミセスやカンダミサコのdumiを持ち歩くことが多い。
小さめといひながら、ミセスは入れやうと思へばかなりたくさんのものが入る。ただ、恰好が悪くなるから入れないだけで。
dumiは薄いので展覧会に行くときなどにとてもいい。展覧会場によつては未使用のロッカーが見つからないときもあるからね。あとは如何にして中身を薄く入れるか、だ。
小さめのかばんを持つやうになると、自然と荷物も減る。
今日、久しぶりにタンク・トートに荷物を入れてみて、「減つたなー」と思つた。
かばんに入れる荷物は、「ちよつと足りない」くらゐがいいよね。
今日、タンク・トートを持つことにしたのは、実は数日前から「そろそろタンク・トートを持たう」と思つてゐたからだつた。
寒いあひだは厚いコートを着る。
さうすると、タンク・トートを肩から下げるのがむづかしくなる。
タンク・トートの持ち手はそんなに長くないんだよね。
それで、だんだん薄着になつてきて、そろそろいいかな、と思つてゐたのだつた。
ただ、天気があまりよくないことがつづいたので、持つのをちよつと躊躇してゐた。
さう、天気によつて持つかばんも変はる。
ほんたうは季節によつても変はるのかもしれないが、残念ながらそこのところの機微はやつがれの心にはそなはつてないのらしい。
とほほ。
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