Jan Stawasz 作品など
タティングはちよこちよこやつてゐる。
あみものが進んでゐないのはタティングをしてゐたから、といふ気もする。
先週は、Jan Stawasz の Tatting Treasures に掲載されてゐる十字架を作つた。
この本を買つたばかりのころに一度作つたことがある。
録画した時代劇を見ながら作つた。
さう、いつもだつたらくつ下など編みながら見るのだが、なんとなくタティングしたい気分だつたんだな。
Jan Stawasz 作品の特徴として、ダブルスティッチの中央にピコを入れる、といふのがある。
普通はダブルスティッチとダブルスティッチとのあひだにピコを作る。
Jan Stawasz 作品では、ダブルスティッチの先のスティッチと後のスティッチとのあひだにピコを作る場合がある。
その効果については、本やサイトに詳しい。
前回十字架を作つたときには、いはゆる「Jan's method」は用ゐなかつた。
作つてゐるうちに忘れてしまふからだ。
「Jan's method」は必ず使はれるわけではない。
この十字架でも、ときには普通にダブルスティッチとダブルスティッチとのあひだにピコをつくり、ときには「Jan's method」を用ゐるといつた調子だ。
どういふ時に「Jan's method」を使ふのか、パターンを割り出せないとうつかり間違へてしまふ。
まあ、間違へたところで普通のタティングレースになるだけだからさう問題はないのかもしれないが。
今回は、図を参照しつつ、「かういふパターンなのではあるまいか」と考へ、「Jan's method」も取り入れつつ作つてみた。
しかし、やつぱりなにか違ふのかもしれない。
今後の課題だな、どこで「Jan's method」を使ふのかといふパターンの割り出しは。
この十字架はシャトルをふたつ使つて作るものだ。
でも横着してシャトルひとつと糸玉とで作つてしまつた。
本来シャトルとシャトルとを持ち替へるところで shoelace trick を使つてゐる。
最初の trick (といふほど大したものぢやないのだが)はちよつと失敗してしまつてゐる。
これも課題か。課題かもな。
そんなわけで、どうもタティングが楽しくなつてしまつたらしく、おなじ Tatting Treasureの中から tie を作ることにした。
何年前だらう、いまごろの「毛糸だま」に、エミーグランデやラメのレース糸で編んだ細いスカーフが数点掲載されてゐたことがあつた。
おもしろさうなので二点編んでみた。
ちよつとネクタイつぽく使へて、おもしろかつたんだよね。
それと似たやうなものをタティングレースで作つてみたいと思つたのだが。
モチーフつなぎだとどうなのかなあ。
エジング状のものを延々と長く作つた方がそれつぽいものができる気がする。
さう思つてゐたのだが、Jan Stawasz 作品の中に考へてゐたものと近い作品があつたので、それを作つてみることにした。
糸は DMC Cebelia #20。江戸紫色と呼んでゐる。
Cebelia を使ふのはものすごくひさしぶりだ。
以前はそれほど好きな糸ではなかつたけれど、今回使つてみて、すべりはいいし、とても結びやすい糸だ。
いい糸だなー。
できあがると、おそらくボウタイのやうなものになるんぢやないかと思ふ。
そんな感じで極細毛糸のタティングはしばらくお休みする。
再開するかどうかは未定だ。
ところで、TV番組を見ながら編んだり結んだりすると、できたものを見たときに「あー、これ、あれを見ながら作つたんだつけー」と記憶が蘇ることがある。
これが楽しいんだよね。
それでTVを見ながらのあみものやタティングをやめられないのだつた。
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