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Tuesday, 19 April 2016

岸裕子な色合ひでタティングしてみる

タティングレースのネックレスを作つた。

Bead Tatted Necklace

スワロフスキー#5000の6mmを入れたのだが、その周囲のスティッチが足りなくて難儀した、といふ話は先週書いたとほりである。

デザインは藤戸禎子。
糸の色やビーズの色・大きさ、スティッチの数とビーズの数となどは自分で勝手に決めた。
よつて「デザインは藤戸禎子」と書いたが、その著作にこのネックレスとおなじものは出てこないはずだ。
糸は都羽根の粉錫、ビーズはTOHOスリーカットビーズのCR508、スワロフスキーはオリーブABを使用した。

先週も書いたとほり、スワロフスキーの周囲にくるスティッチの数が足らなかつた。
ほどいてやりなほすこと一度ならず。
「これくらゐなら大丈夫かな」とやつてみると、今度は多すぎたりするんだよな、これが。
試行錯誤をくり返すのに、絹穴糸は向いてゐない。
撚りも弱くなるしうまくほどかないと毛羽立つし。
すくなくともやつがれはさう思つた。
粗忽者だからなー。

できあがつたのは当初の想定とは違ふものになつた。
予定ではスワロフスキーの周囲のスティッチにもビーズをあしらふはずだつた。
ほどいてやりなほした際、「ビーズはない方がすつきりしていいかも」といふので入れぬことにした。
これはこれでよかつたんぢやないかと思つてゐる。
今回の教訓をもとに、さらに別なものを作つてみたら、なにがしか得るものがある気がするのだが。
いまのところその予定はない。
そんなにネックレスばかり作つてどうする。
理性がさういふからだ。
また、手持ちの糸とビーズとを見比べて選ぶ時間もなかなか取れない。
新たな糸やビーズを買ひ足すのは不本意だ。

しかし、上達するには多作するしかない、といふ話もあるんだよなあ。
どんなにひどい出来でも、とにかく作る。
だいたいプロ野球の大打者だつて三割打てるかどうかなのだ。
毎回毎回うまいものができる方がどうかしてゐる。
それもそのとほりだ。
糸とビーズとは売るほどあるしね。
ちよつと考へることにしたい。

ところで、今回の色あはせには元になるイメージがあつた。
岸裕子のまんがである。
確か「別冊少女コミック」だつたと思ふ。
全三回くらゐの連載で、「薔薇の嵐」といふまんががあつた。
このまんがの扉絵のカラーが、ちやうどこんな感じだつたと記憶してゐる(間違つてゐるかもしれない)。
灰色に緑色。
登場人物の髪の色と目の色と、だつたと思ふ。
岸裕子はカラー作品に灰色を多用してゐたといふ印象がある。「玉三郎恋の狂騒曲」シリーズにも灰色の印象の強い扉絵があつたやうに思ふ。
それでゐて地味だと思つたことがない。
どこか華やかなのだつた。
それは、今回ビーズに用ゐた緑やその他の色が効果的に使はれてゐたからだらう。
岸裕子といふとあと黄色と茶色との組み合はせのカラーページを思ひ出す。あれもいい色合ひだつたなー。

といふわけで、このネックレスも「薔薇の嵐」と名前をつけてもいいのだが。
知らない人は「どこが「薔薇」でどこが「嵐」なんだよ」と思ふことだらう。
登場人物の名前をとつて「ロマネーシュ」といふのもありかな、とも思ふ。
しかし、音の響きがなんだかちよつと気恥づかしい。
やはりここは名無しの一手だらう。

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