knitの逆がtinkなら
tatの逆はtatか。
タティングレースのネックレスは、三歩進んで二歩下がるといつた状況だ。
前回作つたネックレスをもとに、スワロフスキーの6mmを入れたものを作らうとしてゐる。
この6mm玉を入れるところで、失敗してしまつたのだつた。
6mm玉の大きさを把握してゐなかつたのである。
作り始める前に、すでにつくつてあるネックレスと6mm玉とを並べて比較したんだけどなあ。
問題は、糸とビーズとの色が違ふため、前回作つたときよりも若干手がきつくなつてゐたことだらう。
糸とビーズとのの色が違ふので、ピコにビーズを入れた際、ゆるめに入れてゐると糸の色が出てしまつてなんとなくだらしない。
気にしなければよかつたのかもしれないが、な。
そんなわけで6mm玉を入れてから「この目数では足らない……」といふことに気がついた。
仕方ない。延々とスティッチをほどいたよ。とほほ。
藤戸禎子デザインのネックレスは、タティングシャトルに芯になる糸を巻き、ひたすらチェインを作つていくものだ。
リングがないゆゑに、普通よりは糸をほどきやすい。
ただ、絹穴糸を使つてゐるので、ほどくときに糸を痛めないやう気を遣ふ。
綿のレース糸なら、それもいはゆるマーセライズト加工されたものなら、あまり気にしなくてもいいのかもしれない。
また、絹は繊維としてはかなり強いものなので、あまり心配するには及ばないのかもしれない。
でも、毛羽立つんだよね、気をつけないと。
それに撚りもレース糸ほどは強くない。
うつかりすると撚りがほどけてきてしまふ。
できるだけ慎重に慎重に、それでもちよつと撚りが弱くなつてしまつたところがでてきてしまつた。
粗忽ものだからなー。
6mm玉を入れる部分は、三目ほどスティッチを増やすことにした。
最初はスリーカットビーズを入れてピコを作るつもりでゐたけれど、それだと派手になりすぎる気がするので、これもやめるつもりだ。
時折「こんなものを作つて何になる」といふ思ひが脳裡をよぎる。
でもまあ、手芸なんてなあみんなそんなものだよな。
すくなくともやつがれの場合は。
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