遊び過ぎ
先月は三回美術展に行つた。
もともとあまり美術展には行かなかつた。
以前も書いてゐる。
とにかく人が多いことに耐へられない。
行くやうになつたのは、一昨年くらゐからだ。
きつかけは、渋谷ヒカリエにある川本喜八郎人形ギャラリーに行くやうになつたことだ。
だつたら四年前だらうといふ向きもあるかもしれない。
四年前に川本喜八郎人形ギャラリーができたとき、その年は展示替へがなかつた。
翌年の四月くらゐになつて、はじめて展示替へがあつた。
展示替への最中はギャラリーは閉館となる。
いまでいふ「ギャラリーロス」のやうな状態になつた。
そこで、その年の五月の連休に飯田市川本喜八郎人形美術館に行つた。
最初のうちは、好きなものを見るから美術館なりギャラリーに行くのだと思つてゐた。
それはいまでもそのとほりである。
しかし、ギャラリーはともかく美術館にはいろんな展示があつたりする。
おもしろいなと思つたのは、美術館が定期的におこなつてゐるこどもの描いた人形の絵の展示だ。
定休日に参加者を募つてそのとき展示されてゐる人形の中から気に入つたものを描いてもらふ。
そしてその絵を展示する。
これがおもしろいのだ。
展示室に行けばゐる人形の絵を見るといふのがまづおもしろい。
モデルとして誰が一番選ばれてゐるのか、といふのも確認したいところだ。
単に見てゐるだけでも、おもしろい。
もしかすると、自分は展覧会とか好きかもしれない。
そんなわけで美術展に行くやうになつた。
もうひとつ、川本喜八郎の人形美術館やギャラリーに影響を受けた点がある。
ほかの美術展を見に行つたら、いままで見てきた人形美術館やギャラリーの展示をまた違つた目で見ることができるのではあるまいか。
人形の展示を見るうへで、なにか参考になることがあるのではあるまいか。
さう思ふやうになつた。
去年は植草甚一展や大河原邦夫展などに行つた。
大河原邦夫展はともかく、植草甚一展とか、人形を見るのに役立つのか。
そこらへんは確かにちよつと疑問ではある。
でもまあ、見てみたいものに行くのはいいんぢやないかな。
問題は、そんなわけでちよつと出かけすぎてゐて、 I'v been spreading myself too thin lately. つてな状態にゐることだらうか。
この先はちよつと行く展覧会をしぼるつもりでゐる。
渋谷の川本喜八郎人形ギャラリーも、来月には展示替へがあるだらう。
こちらはいまのうちにできるかぎり通ふつもりだ。
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