我慢の限界
緊急停車などで駅と駅とのあひだに止まつてゐる電車から勝手に降りる客がゐる。
ここのところ三件あつた、と、昨日ニュースでみた。
「他人の迷惑考へろ」とか、「いい大人がなにやつてんだ」とか、さういふ論調を目にする。
それはそのとほりだ。
でも、もしかしたらもう「運転見合はせ」に対する我慢は限界にきてゐるのぢやあるまいか。
そんな気がする。
三件のうち、一件は常磐線、もう一件は総武線で起きたといふ。もう一件はどこだか知らない。
常磐線も総武線も、よく遅延してゐるとか運転見合はせ中とかいふ話を聞く。
人により対象により、我慢の限界は異なる。
止まつてゐる電車から無理矢理降りて線路に出てしまつた人たちは、たまたま「運転見合はせ」への耐性が低い人たちで、我慢が限界にきてゐたのぢやないかなあ。
だからといつて、線路に降りていいといふ話ではない。
単に「乗務員の指示なしに勝手に電車を降りないでください」といふ案内だけではもう通用しない時期にきてしまつたといふことなのではあるまいか。
ここ最近、自分の乗つてゐる路線とは全然違ふ路線での事故が原因で電車が遅れたり止まつたりすることが増えてゐる。
嫌気がさしてゐる乗客も多いだらう。
それでなくても不寛容な世の中だ。
我慢しきれない状況になつてゐるとしても不思議ではない。
といふことは、今後も勝手に電車から降りてしまふ客が増えるといふことだ。
そんなことにはならないといいのだが。
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